たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版
毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・
「川柳の時間」
今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する
「川柳の時間」ブログ版です。
講評は、茉莉亜まりさんです。
徳道かづみさん
「初春や去り行く人と出会う人」
・・・心の中で、別れを告げる人あり、これから出会う人もあり。
去る人が残す心の置き土産を持って、新しい出会いで今年を
彩っていってください!!
「謹賀新年君が好きですおめでとう」
・・・まっすぐに君に向かって、新年の扉を開く。
好きと言われた向かいには晴れやかな笑顔があるでしょう!
「餅をつく祖父祖母父はもういない」
前田邦子さん
「後悔が傷みに変わる冬の水」
・・・手が凍りつくような冬の水。
後悔も凍りついて溶けるどころか、傷となっていたむ。
春となれば水ぬるみ、傷も癒えますように。
中川浩さん
「次々と灯をあとにした前にした」
・・・灯とは、いのちの灯。
人生のあれこれ・・・
時の流れに数あまたの灯を後に残し、進む先にともる灯。
末来によき灯が多くともっていますように・・・
黒田俊さん
「亡母(はは)の祈る数多の鶴は」
・・・お母様の祈りは自分の回復よりも後に残る家族、
子どもや孫たちのしあわせだったのでしょうね。
しんとしたかなしくも美しいドラマです。
城水めぐみさん
「窮屈な帯の下には蝶の翅」
門前喜康さん
「ほろ酔うて月に弁解帰り道」
パーソナリティー・岸田久美子
「あれこれとついでにこれもどんと焼き」
・・・川柳は「ヒントでピント」。
一句一姿、一句一訴がよしとされています。
とんど焼きで焼きたかった「なにか」にズームして、
ピントを合わせて詠むといいですよ!
たとえば、こんな風にすると気持ちがよく伝わります。
「ごめんねと素直に言えずとんど焼き」
みなさん、今週もたくさんの投句、
ありがとうございました。
「川柳の時間」、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
来週は夕凪子さんが担当します。
なお、来月は「2月」がテーマです。
2月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。