たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

さいとうみくさん

「春風がリコーダーふく春祭り」

・・・リコーダーは春の楽器のように思います。

   新しい希望のある句です。

   上五は「そよかぜ」などと「春」でなかったら、良かったかな?

 

鮎美さん

「フクシマの波打ち際に春よ来い」

・・・遅々として進まぬ復興にいらだちを感じているのは私たちも同じ!!

   早く来い来い暖かい春。

 

文子さん

「さて行くかポッケの中の万歩計」

・・・万歩計に誘われての散歩ですね。

   あたたかくなり、外出も楽しくなりました。

 

広子さん

「あく抜きをいたしましょうね春ですね」

・・・早春の野菜は「あく」の強いものが多いですね。

   さぁ、私のあくも抜いて飛び出しましょう!

 

康浩さん

「春光にあくびばかりの自動ドア」

・・・自動ドアの開閉が「あくび」だと見た作者の目の鋭さに脱帽!

   人間にも、無機質なドアにも、春がやってきました。

 

利枝さん

「始まりは春の栓抜く梅だより」

・・・梅だよりがちらほら。。。

   ポンと音のするような句です。

   うまいですね!!

 

えい子さん

「弾まなくなったボールといる うらら」

・・・弾まなくなっても私のボールです。

   「うらら」に春と、作者の楽しんでいる気分が出ています。

 

みな子さん

「生きている洗濯物が揺れている」

・・・日常の生活の中に「生きているんだ」という実感をとらえました。

   ささいなことにも作品にな「核」がありますね。

 

たえさん

「ふわふわの帽子天使になるつもり」

 

 ひでこさん

「三月の渚あなたへ桜貝」

「春電車恋の残像追いかける」

・・・春は恋も芽生える季節です。

   空想の、仮想の恋でいい~

   明るく若々しい「生」のためにも、さぁ恋をしましょう!!

 

Sashaさん

「春風にさらされ全て浄化する」

・・・ちょっぴり棘の残った風の冷たさに浄化してもらう。

   まっさらになって、さぁ出発です!!

 

パーソナリティー・岸田久美子

「言いわけに都合よかった花粉症」

・・・くちゃくちゃの涙目。

   泣いているのではないのよ。花粉のせいなの。。。

   そうなのです。川柳は自分に都合のよいように解釈して、

   明るく生きてゆきましょう!!

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

次回は茉莉亜まりさんが担当します。

 

なお、来月は「4月」がテーマです。

4月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。