たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

さいとうみくさん

「セミが鳴く千回鳴いてもまだ鳴くの」

・・・南の国の四年生。

   もうセミが鳴いているのですね。

   「千回」で、耳がいっぱいのセミの声が聞こえてくるようです。

 

徳道かづみさん

「死ねる日の気温は二十二度が良い」

・・・死は自分で演出できません。

   しかし、願えば叶います。

   「二十二度」設定は動きません。

「浅漬けのサクサク恋も手短に」

・・・後くされのない浅漬けの恋は、若者特権。

   じっくり発酵した恋もしてくれ!!

   と親御さん。

「黒揚羽秘すべきことは秘して夏」

・・・たくさんの秘め事があって、あの黒揚羽が出来上がっています。

   炎天を飛ぶあやしくも美しい蝶の哀しみまで見えてきます。

 

薮蔵さん

「雨を受け苗が大人になってゆく」

・・・苗を慈しむように降る雨。

   人もまだ・・・ですね。。。

 

康浩さん

「豆苗の寄り集まって反戦歌」

・・・豆苗と反戦歌のドッキングが素晴らしい!

   野菜高騰の折は、随分お世話になりました。

   戦争反対の声も挙げてゆきましょう!

 

 ひでこさん

「アマリリス止まない雨は無いと言う」

・・・例え、今が土砂降りだとしても、

   きっと晴れることを信じて!

   前向きな姿勢とアマリリスがぴったりです!!  

「長靴を買って明日のらんららん」

・・・雨を待っている。

   こちらもプラス思考でいいですね。

   「らんららん」の平仮名表記も楽しさを増しています。

 

悠実さん

「苗木ですちょっと得意になっています」

・・・苗の黄緑色が見えてきます。

   「少し不安で、少し得意」な感じがよく出ています。

   人もまた・・・

 

Sashaさん

「まとわりついた湿気と子供達と夏」

・・・「母親あるある」」の一つ。よく分かります。

   うっとうしい夏も子育てもあっという間に過ぎ去ります。

   今を楽しんでください。

 

パーソナリティー・岸田久美子

「くちずさむ『初恋』のうた雨の日に」

・・・くちずさむのは「うた」ですので、「うた」は省略できますね。

   目に映る「モノ」を入れましょう!

   「くちずさむ『初恋』バラの雨の日に」としてみては。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

次回は第2週ですが、茉莉亜まりさんが担当します。

 

なお、来月は「7月」がテーマです。

7月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

川柳の時間用写真

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