たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

 

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、茉莉亜まりさんです。

 

今週もたくさんの投句をいただきまして、ありがとうございます。

 

まずは番組の中で紹介した句を掲載します。

涅槃girlさん

「なぞなぞに頭抱えるスフィンクス」

 

城水めぐみさん

「ひまわりは笑う奥歯の乾くまで」

 

徳道かづみさん

「ベルリンの壁は崩れた それも過去」

「値段なんかつかないジャリで生きてやる」

 

芍薬さん

「虹を生む蛇口を締める警備員」

 

のんびりあんさん

「欠伸して聴く朝顔のファンファーレ」

 

前田邦子さん

「さみしさに耐える仕事をしています」

 

猫又さん

「信じたいものだけ信じた砂の城」

 

尾崎良仁さん

「話そうかあなたの薔薇が枯れるまで」

 

 

ここからは、番組内で紹介できなかった句を紹介します。

猫又さん

「アンフェアな叙述トリック十七音」

 ・・・これは川柳を猫又さんのことばで説明くださったのですね。

   いろいろな作品があってよいのですが、

   わたしどもは句が説明になると叱られる場で育ちました。

   ドキュメンタリーよりも小説。

   たくさんあるジャンルの小説を十七音字にして下さると、

   うれしく思います。

 

芍薬さん

「喉元を過ぎれば杞憂の地震雲」

・・・地震の前の不穏な雲。

   科学的根拠はないそうですが、杞憂のもととなるもの、

   そのすべては喉元を過ぎれば、消えゆく幻ですね。

「厄年に負けてしまったプチトマト」

・・・厄年は思い込むだと、ふっ飛ばせることもあれば、

   「やっぱりそうか」の災難に見舞われることもあります。

   赤いプチトマト、はじけてしまったのですね。

   人はそうはいきませんが、種からまた次の生へと転生して下さい。

 

徳道かづみさん

「冒険に出よう 真白な地図がある」

・・・進む跡が冒険者の地図となる。

   生身の冒険が叶わないなら、せめて心だけでも。

   大切なのは地図を描きつづけること。

 

赤片亜美さん

「風鈴を落としてみたいきみの前」

・・・どんな反応をしてくれるでしょう。

   そっと持ち上げて空を見上げ、

   「チリン」の音にあなたを思ってくれたら、

   成就でしょうか。

 

のんびりあんさん

「餌場まで蟻の濁流 発車ベル」

・・・餌まで連なる蟻はまさに黒い濁流。

   一字空いて、流れを見つめたあとに鳴る発車ベル。

   流れが一瞬にして、断たれるその危機感にどきりとします。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

次回は夕凪子さんが担当します。

なお、来月は「10月」がテーマです。

次回の茉莉亜まりさんの登場は、10月6日となります。

10月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

dav