たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎月、お楽しみいただきまして、ありがとうございます。

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

 

まずは、番組内で紹介した句を紹介いたします。

 

城水めぐみさん

「初期化してホモ・サピエンス滅んだ日」

 

猫又さん

「ポケットに詰まった獏の食べ残し」

「駆け抜けた後で気になる道標」 

 

千加子さん

「秋祭り笛も太鼓も亜熱帯」

 

文子さん

「ロマンスグレー息子も歳を重ねる」

 

まりこさん

「茄子漬ける明日もきっと晴れになる」

 

一橋悠実さん

「もう何やっちゅうねん落ち葉いうだけで」

「10月や あれでハッピーエンドです」

 

小林康浩さん

「残り火で出来る遊びを考える」

「薔薇になれますよと棘を売りに来る」

 

芍薬さん

「寂しくて股関節から声が出る」

 

涅槃girlさん

「マニュアルかオートマ選ぶ人力車」

 

 

ここからは、番組でご紹介でできなかった句を講評とともに紹介

いたします。

 

徳道かづみさん

「あなたまで続くレールのはずだった」

・・・ここまで順調に伸びてきたレール。

   切れてしまったのは何故か。

   見えない力が加わったのか、

   自分の思い違いだったのか。

   求め続けること。

   愚直に思い続けることで解決できるでしょう。

「炭酸が弾けて気づく罪あまた」

・・・「泡」が弾けて、罪が露呈してしまったのか。

   「泡」の数が「罪」の数なのか?

   いずれにしても、泡と罪の取り合わせが美しい。

   全ては消えてしまう運命。

   悩むことはいらない!

 

芍薬さん

「上書きを片手で済ますロブスター」

・・・「片手で書く」には、あのロブスターの大きな「手」がぴったり。

   きっとローマ字だったに違いありません。

 

小林康浩さん

「語りかけてみたら一輪咲きました」

・・・アクションを興したので咲いたのですね。

   対話でわかりあえる事ってありますよね。

   さぁ、一体どんな花が咲いたのでしょうか。

   興味がつきません!

 

猫又さん

「拗らせた正義同士の紙相撲」

・・・どちらも正義をふりかざしての対戦では勝負になりません。

   そこで、拗れてしまうのか。

   はたまた無理に正義と言い張るのか。

   いずれ「正義」の定義はむずかしい。

 

一橋悠実さん

「ぽろぽろとザクロ 恋心を晒す」

・・・ザクロの実は恋心だという作者。

   秋も深まって思い余って開いた口。

   なんと美しいこと。

   一途な恋だったのですね。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、

ありがとうございました。

 

なお、来月は「11月」がテーマです。

11月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

 

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