たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

 

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

今回の担当選者は、茉莉亜まりさんです。

 

今週もたくさんの投句をいただきまして、ありがとうございます。

 

先週ご投句いただいておりましたが、掲載されていませんでした。

ここで、追加させていただきます。

のんびりあんさん=追加しました。

「正正一桜咲くころ終える刑」

=正正一・・・じゅういちねん

 

徳道かづみさん=追加しました。

「信号は黄色行こうか戻ろうか」

「新緑の淡き正義に黙礼す」

 

浪速のマッキントッシュさん

「スニーカー履いて花見のシンデレラ」

「地球儀を桜でうめてゆく大工」

「ドビュッシー弾けばスズラン波になる」

 

一橋悠実さん

「杏の花ピンク迷いはありません」

「人の痛みというのが分からんのか芝生」

「口を挟んでからアリ地獄アリ地獄」

 

猫又さん

「誘うよな風に焦がれて来た砂漠」

「故郷を修正液で消した地図」

「征き征きて振り向く途の深き闇」

「特別なことのない日の心地よさ」

「見る者も無きまま散って逝く櫻」

 

城水めぐみさん

「鳥だった頃の名前で呼んでみる」

 

涼閑さん

「枯葉渦とらえどころのない月日」

「体温計いまは四五本持ち歩く」

「朧なる前世のままに桜八重」

 

淀川ペンギンさん

「店並びマスク買いだめ脳卒中」

「見る者も無くて青空桜咲く」 

 

今月の気になる作品

ナガマーさん

「平等それは理想かな俺の河」

・・・たてまえとは裏腹の不公平、不平等。

   すべてを押し流し、流れ続ける。

   河であり続けたいですね。

 

浪速のマッキントッシュさん

「球体は死角だらけで哀しくて」

・・・過分足なき完全なる形。

   うつくしさに伴う哀しみごと。

   掌に載せたら、転がしてみましょうか。

   死角をたやすく変えられるのも、また球体ゆえですね・・・

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

次回は夕凪子さんが担当します。

なお、来月は「5月」がテーマです。

次回の茉莉亜まりさんの登場は、5月3日となります。

4月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。

dav