たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を紹介する

「川柳の時間」ブログ版です。

今回の担当選者は、茉莉亜まりさんです。

 

今週もたくさんの投句をいただきまして、ありがとうございます。

 

多舵洋さん

「タンポポで河原の石を買い戻す」

 

城水めぐみさん

「地図上のやがてをそっと撫でてみる」

 

一橋悠実さん

「五月晴れまぼろしにしてくれますか」

「男ウケ狙って咲いているツツジ」

 

芍薬さん

「向日葵が窓にもたれて泣いていた」

「病欠を羨む前に戻れない」

 

猫又さん

「膝猫の背景となるWeb会議」

「居酒屋のテイクアウトでテレ飲み会」

「中吊りを揺らす換気の風薫る」

「オンライン帰省で聞けぬ田植え唄」

 

尾崎良仁さん

「時給七百五十円の妻の手」

 

涼閑さん

「風に聞くあなたのきれいな爪の色」

「折れぬようこころにつっかい棒をする」 

「ご破算でねがいましてはハトサブレ」

「あなたへと日暮バンジージャンプする」

 

徳道かづみさん

「薔薇百種それぞれにある愛し方」

「ふるさとの土を踏めないハイヒール」

 

前田邦子さん

「花ふぶき成仏なんかするもんか」

 

 

今月の気になる作品

猫又さん

「オンライン帰省で聞けぬ田植え唄」

=早苗が揺れるふるさとをお持ちなのですね。

 青々と成長した稲が夏風にそよぐ頃には、

 帰省が叶いますように。

 

涼閑さん

「折れぬようこころにつっかい棒をする」

=つっかい棒、要ります。常に要ります。

 四方八方からなんとか支えましょう。

 無敵になることはできませんが、

 時の流れも手伝って、すこしずつつよくなれる。

 そんな気がします。

 

 

みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

次回は夕凪子さんが担当します。

なお、来月は「6月」がテーマです。

次回の茉莉亜まりさんの登場は、6月7日となります。

6月の香りのする十七音字のドラマをお待ちしております。