たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎月、お楽しみいただきまして、ありがとうございます。

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

今月の気になる作品

千加子さん

「なんじゃもんじゃ何処から来たの夏が来る」

=初夏の真ん中で爽やかとばかり言えない現実が続きます。

 「なんじゃもんじゃ」もコロナも夏もいったいどこから来るのでしょうか。

 

小林康浩さん

「里芋が都会の底で泣いている」

=「都会の底」が里芋の置き場所としてぴったり。

 健気に里芋であろうとするものと、

 ぐしゃぐしゃに泣いて朽ちてゆくもの。

 里芋たちに試練が続く。

 

 

ハイジ63さん  

「暦から六月春を追い払う」

=「六月が春を追い払う」のですね。

 季節はまず暦から始まるのだ、と作者。

 

 

砂孤さん

「犬小屋に入りきらないオノマトペ」

=私もあなたも犬も、

 小さな犬小屋には到底入りきれない程の

 たくさんの「オノマトペ」を引きずって生きている。

 明るい軽いオノマトペでありますように。

 

高良俊礼さん

「たましいにそっと侵入するダリア」

=何となく見過ごし、やり過ごしていた花。

 気がつけば面影はどこまでも追ってくる。

 自分にはない何かを与えてくれている。

 

 

今月からの「川柳の時間・ブログ版」は、投稿作品の中から、

各週の選者が「今月の気になる作品」として複数句を選考し、

掲載する形式に変更しております。

これからも番組コーナーともども、このブログ版もお楽しみ

いただけるよう鋭意取り組んでまいります。

今後とも、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

みなさん、今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

なお、来月は「7月」がテーマです。 

次回7月4日の日曜日の「川柳の時間」では、

茉莉亜まりさんが講師を担当されます。

7月の香りのする十七字音のドラマをお待ちしております。

 

Edit