たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎月、お楽しみいただきまして、ありがとうございます。

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

今月の気になる作品

徳道かづみさん

「梅雨来たる伝えられずにいた言葉」

=あの時伝えていれば…。

 梅雨の時期になると決まって、頭をもたげてくる言葉。

 今の貴方が素敵だから。これで良かったのです。

 

 

さとすぃさん

「いのち知る泥にまみれた天使たち」    

=それでも天使は天使。

 当たり前が当たり前でなくなってはじめて知る大切なこと。

 

 

小林康浩さん

「お花畑みたいな人に囲まれる」    

=花畑は作者にとって安寧の地ではないのです。

 ひたすら時の過ぎるのを待つ。

 そんな違和感が「囲まれる」でさりげなく表出されている句です。  

 

 

暁音さん

「深海を泳ぎ続けて君のこと」    

=陽の射さない深海で思う人とはどなたでしょうか。

 息が続かなくなる寸前までは浸りましょう。

 そしてやがては、海面に浮かんできてくださいね。

 

弘子さん

「ポストカード モネの睡蓮壁に貼る」  

=時実新子の神戸熊内坂のお住まいにも、

 モネの睡蓮の大きな絵が掛けられておりました。

 この時期になると懐かしく思い出されます。

 

 

「川柳の時間・ブログ版」では、投稿された作品の中から、

各週の選者が「今月の気になる作品」として句を選考し、

掲載しております。

 

今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

なお、来月は「8月」がテーマです。 

次回8月1日の日曜日の「川柳の時間」では、

茉莉亜まりさんが講師を担当されます。

8月の香りのする十七字音のドラマをお待ちしております。

なお、夕凪子さんの登場は8月15日の第3週目の日曜日

に変更となります。

 

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