たからづかブリーズサンデー「川柳の時間」ブログ版

毎月、お楽しみいただきまして、ありがとうございます。

毎週第1・第2の日曜日の9時台にお送りしています・・・

「川柳の時間」

今週、ご紹介した投句とお時間の関係でご紹介できなかった句を

講評とともに紹介する「川柳の時間」ブログ版です。

講評は、夕凪子さんです。

 

今月の気になる作品

さとすぃさん

「星が降るあなたの香るこの街に」

=あなたの街に星が降るように瞬く。

 あなたの香り続ける街。

 ずっとこのままであって欲しい心象の街。

 

猫又さん

「惹かれ合いながら探っているカバディ」

=「カバデイ」を初めて知った。

 「惹かれ合いながら探る」

 そのままのどこかノスタルジックなスポーツ。

 いや、知らないことが多過ぎる。 

 

一橋悠実さん

「じゅくじゅくの柿や羞恥心は続く」

=只今は熟柿。

 誰も触らないでおいてほしい。

 羞恥心がやがて干乾びるまで。

 

西尾幸恵さん

「永遠を探して蝶のさ迷える」

=蝶の覚束ない飛びようは探し物をしている。

 それも「永遠」を探しているという。

 永遠に見つからないだろう飛び方で今日も飛ぶ。

 

小林康浩さん

「曼珠沙華無遠慮なのは長所なり」

=いきなり茎が伸びて花を咲かす。

 土手や畦道を真っ赤に染めて。

 もう九月だよと警鐘を鳴らしながら。

 

 

「川柳の時間・ブログ版」では、投稿された作品の中から、

各週の選者が「今月の気になる作品」として句を選考し、

掲載しております。

 

今週もたくさんの投句、ありがとうございました。

なお、来月は「10月」がテーマです。 

次回10月3日の日曜日の「川柳の時間」では、

茉莉亜まりあさんが講師を担当されます。

10月の香りのする十七字音のドラマをお待ちしております。

なお、夕凪子さんの登場は10月10日の第2週目の日曜日

に変更となります。

 

Edit