「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今月の「市立病院の得した気分!」は

臨床検査室主査  臨床検査技師の、

和田寿恵(わだ すみえ)先生に、

動脈硬化の早期発見に「超音波検査で血管の状態を確認しましょう!」をテーマにオンラインでお話しをお聞きしました。

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多くの患者さんと対面で日々多くの検査をされている和田先生。

臨床検査技師は検査全体の業務を担っているそうです。

まずはその臨床検査についてお聞きしました。 

 

臨床検査室について···?

臨床検査室は3部門に分かれているそうです。

①検体検査···採血·病理·細菌など検体の検査

②生理機能検査···超音波·心電図·肺機能など直接患者さんと対面で行う検査

③輸血検査

そのなかで和田さんは②生理機能検査を担当されているとのこと。

 

臨床検査室は救急の患者さんや、急いで検査が必要な方もいらっしゃるので24時間体制だとのこと。

 

本当に大変だと思いますが、私たちにとっては安心出来るし、有り難いことでもありますね!

 

 

 続いて、和田先生も担当されている生理機能検査の一つ超音波検査についてお聞きしました。

 

·超音波検査とは?

人の耳では聞こえないほど高い周波数の音を体内に送り、その反射波によって出来た画像で臓器の形や大きさをチェックしたり血流を見ることが出来るそうです。

 

 

·がんの見極めも···!

例えば、皮膚に出来たものが奥深くまで根をはっている場合、皮膚がんの可能性があったり、他の臓器でも形を見たり血流が多いと悪性の可能性があるそうで、その見極め、良性·悪性の判断なども出来るそうです。

その後は、内容によっては詳しい検査が行われます。

 

 

·超音波検査の利点

 体への負担が少なく痛みも無い、費用も安く、また機械を移動出来るので、動けない患者さんにも検査が出来る、など。

体への負担が少ないため、例えば手術前と後で検査が出来るなど、リアルな状態が何度でも確認出来るそうです。

そういえば、妊娠中はエコーでチェックしたりしますね?

 

 

便利で安全な超音波検査の中で、今回は頸動脈超音波検査について詳しくお聞きしました。

 

 ·頸動脈とは···?

頸動脈は心臓からの血液を脳に送る血管で、首にあり脳へ血液を送る「内頸動脈」と顔へ血液を送る「外頸動脈」に分岐していて、この分岐点が動脈硬化になりやすいそうです。

 

 

·頸動脈超音波検査とは···?

·枕の無い状態(首が伸びた状態でないと見にくいため)で仰向けになり、照明を暗くして、機器を首に押し当ててチェック。

血管壁と血管の内部の状態を観察して血管壁が厚くなっていないか?プラークと呼ばれる脂肪の塊が出来ていないか?血栓がついていないか?などをチェックするそうです。

 

血管は先に行くほど細くなっているそうで、血栓や不安定なプラーク等がある人は、脳梗塞になりやすいそうで、糖尿病や高血圧など生活習慣病の方や肥満の方などは血栓やプラークなどが出来やすいそうです。

 

 

·兆候などは···?

頸動脈に病変が疑われる患者さんの兆候として、めまい·頭痛·片麻痺·意識障害などがあるそうです。

ただ、めまいや頭痛などは多くの人が経験していると思います。なので、耳鼻科や脳外科なとでチェックして、異常が見られない場合は、頸動脈の可能性があるとのことです。

 

生活習慣病になると動脈硬化の危険因子も急激に高まるそうです。

予防するには、やっぱり食事と運動!とのことで、動脈硬化に関わらず健康な身体を保つためには食生活と適度な運動、大切ですね?

そして気になる事があればまずはかかりつけ医に受診、そして定期的な検査なども大切かも知れませんね!