「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
暖かくなってきましたね!
玉井順子です!
月に1度の「市立病院の得した気分!」今回は、副院長 兼 腫瘍内科·呼吸器内科 主任部長
片上信之(かたかみ のぶゆき)先生に、
市立病院がんセンターでのがん治療についてリモートで色々とお話しをお聞きしました。
怖い病気と思われていたがんも、段々と治療も薬も進化して来て、5年生存率も高くなってきているそうです。
今回は様々ながん治療法や、3年前に出来たがんセンターについてお聞きしました。
·最近多いがんは···?
今一番多いのは、女性は乳がん男性は前立腺がんで、生活様式の変化や高齢化によるところが大きいとのこと。
·治療は日進月歩···?
がんの治療薬は日進月歩で、治療法によって副作用の内容が変わって来たり吐き気などの副作用のコントロールもかなり進んで来たようです。
·宝塚市立病院のがん支援センターは、3本柱になっています。
①化学療法センター···!
あらゆる種類のがんを対象に、抗がん剤などの従来の化学療法と注目されている免疫療法が行われています。
治療薬も日進月歩で進化していくためがん薬物療法専門医やがん看護専門看護師、化学療法やがん薬物療法などの専門医や薬剤師が常勤しているそうです。
◊免疫療法とは···?
従来の化学療法以外に急速に進歩しているのが免疫療法だそう。
免疫療法は、患者さん自身の白血球の中のTリンパ球という細胞が、がん細胞を敵とみなし攻撃をかける自分のリンパ球を利用してやっつける治療法で、治療が終了してもTリンパ球はがんが再び発生すると、また攻撃を掛けるので、がんの完治も望めるそうです。
また、自分のTリンパ球で治療するので、抗がん剤や放射線、手術などと組み合わせての治療法も行われているそうです。
·承認されているのは···!
肺がんや泌尿器、腎臓、胃がんや食道がんに肝臓や皮膚がんなどに、現在承認されているそうです。
もっともっと増えてほしいですね!
·副作用は···?
リンパ球が元気になりすぎて自分自身の正常な細胞を攻撃する副作用で、下痢やリウマチ、間質性肺炎、更に糖尿病など、今までの吐き気や脱毛などとは違う副作用だそうです。
そのため、しっかりと副作用をコントロール出来る様、がん専門医や看護師、薬物治療専門医などが常勤されているそうです。
②放射線治療センター
動く腫瘍を追いかけ、ピンポイントで照射出来る、高精度の最新鋭放射線治療装置で、呼吸で動く肺がんや肝臓がん膵臓がんに転移した脳など、更には骨への転移などによる痛みを和らげる緩和照射も行っているそうです。
動きに合わせて!って凄いですね?
③がん診療支援センター
専属の看護師、薬剤師、管理栄養士が患者さんを様々な形でサポートしているそうです。
薬剤師は抗がん剤の副作用の相談、管理栄養士は栄養面での相談や支援、看護師は生活面での相談に応じているとのこと。
例えば1人暮らしの方のため、ヘルパーさんや訪問看護などについてのサポートなども行っているそうです。
患者さんは、病気以外にも多くの不安を抱えていると思います。
それらのサポートが受けられるのは、心強いのではないでしょうか?
とはいえ、誰もが出来れば健康で居たい、と思います。そのため心がけたいことをお聞きしました。
·日頃から気をつけることは···?
恐らく「こうしたらがんにならない」という定義はないと思いますが、片上先生が日頃から気をつける事として
☆タバコは吸わない
50種類以上の発がん物質が入っているそうです。
☆お酒はあまり飲まない
量もコントロール。
上限は1日1合位だそうで、顔が赤くなる方は特にあまり飲まない方が良いそうです。
☆バランスの良い食生活
☆適度な運動
また肥満によって発生しやすいものもあるそうなので体重のコントロールも大切だそうです。
☆よく笑うこと
気が滅入ると免疫力が落ちると言われているそう。
だそうです!
完璧には出来ないと思いますが、出来ることからやってみる、また常に気にしてみる、ことが大事かも知れません。
気にしていると一番実行しやすいのは、笑うことかも?
この数年色々あって暗い顔になりがちな方も多いと思います。
私もそうなんですが···、
落語やお笑い番組を見る、ちょっと意識して口角を上げてみる!など、ちょっと頑張ってみようかなぁ?
良かったら皆さんも如何ですか?