「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
「市立病院の得した気分!」今回は
消化器内科主任部長 兼 消化器内視鏡センター長 兼 超音波センター長の
田中弘教(たなか ひろのり)先生に、
消化器内視鏡センターや消化器内科の病気や治療について色々お話しをお伺いしました。
·消化器内科とは?
食道から胃や小腸·十二指腸·大腸·肝臓やすい臓·胆のうなど消化に関わるところだそうで、かなり広い範囲ではないかなぁ?と思いました。
·安全でしかも楽な内視鏡検査を!
内視鏡検査はちょっと怖い!と思うかたも多いとな思いますが、宝塚市立病院の消化器内視鏡センターでは安全で楽な内視鏡検査をモットーに様々な工夫がされているそうです。
例えば、内視鏡検査専門の内視鏡検査士や看護師が担当しています。
レベルが高くそれらに特化した専門の担当者は珍しいそうです。
検査は麻酔·検査·回復室で休む、という流れになっていて、患者さんの希望もあり、検査は基本的に眠っている間に出来るそうです。但し、麻酔は個人差があるので必ずしも全員が眠れるとは限りません。麻酔は回復時に負担にならない程度に調節されるとのこと。
また普通の空気ではなく、お腹がはりにくい二酸化炭素を使用しているので患者さんはとても楽だそうです。
胃と大腸両方検査する場合は寝ている間に一度で済ますことが多いとのことで、確かにその方が身体も心も負担が少なくなりますね?
患者さんの負担を減らすための麻酔などで寝ている間の検査や二酸化炭素ガスなど、通常よりも病院側の費用が増えるそうですが、患者さんの負担を減らすため様々な工夫をされているのだなぁ?と思いました。
病院側は大変ですが、患者側からすると嬉しいですね!
·最新の内視鏡装置
昨年、最新の内視鏡装置を3台導入したとのこと。
非常に鮮明な画像は他ではあまりみられないかも···?と田中先生。
口、鼻どちらでも出来ますが、内視鏡先端に100倍近い倍率で鮮明に写し出し、組織を取らなくても状態が分かるカメラが付いているので口からが基本だそうです。もちろん鼻の方も鮮明に見えますが、上記のカメラはついていないそうです。
鮮明な画像だと小さながんも見つけやすくなり、早期発見、治療に繋がりそうですね?
·肝臓疾患にも最新の装置が·-·!
肝臓がんの診断や治療に役立つ最新の高機能超音波装置が昨年導入されました。
この装置を使用し肝臓がんの診断や治療を行っているそうですが、その他にも肝臓の固さや脂肪の量を量ることも出来るそうです。
·何故肝臓の脂肪···?
脂肪の量が多いと脂肪肝になりやすく、肝硬変や肝臓がんに進行することもあるそうです。
40代の20%~30%位が脂肪肝と言われていて、脂肪の量が20~30%以上になると肝障害を起こしやすいそうですが、個人差があるので必ず、と言うわけではないそうです。
またお酒を飲まないのに脂肪肝になる非アルコール性脂肪肝になる人が10人に1人位の割合でいるそうで、肝硬変やがんに進行することもあるため、注意が必要とのこと。
原因は体質なのか遺伝なのか?詳しくは分からないそうです。
·がんを熱で固める?
高機能超音波装置には、肝臓がんを死滅させる治療「ラジオ波焼灼術」が備えられていて、針の先からラジオ派やマイクロ派などの電流をを流して、がんを熱で固めて広がらないようにする治療が出来るとのことです。
がん細胞がゆで卵みたいになる!って先生の表現がとても分かりやすくかったです!
先生のお話しをお聞きしていると、患者さんのために、内視鏡検査を少しでも負担の少ないものにしようと色々考えていることが伝わって来ました。
内視鏡検査って聞くだけで不安を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが意外に「いつの間にか終わってた!」って思うかも知れません。
肝臓は物言わない臓器などとも言われています。
アルコールを取らないから大丈夫とも言いいきれない非アルコール性脂肪肝などもあります。
まずは、定期的な検査、そして気になる方はかかりつけ医にご相談のうえ、ご来院くださいとのことです。
直接でも大丈夫ですが、料金的なこともあります。
来られたら内科の受付でご相談くださいとのことです。
自分で気を付けることは、食事·運動·お酒やタバコなど···。
検査もたいせつです。
知らないと不安もあると思います。
下記のところから内視鏡検査の詳しい内容がみられます。
·内視鏡の流れなどを動画で解説!
☆広報誌「広報たからづか」4月号の24頁左下のQRコードから入っていくと、内視鏡検査の流れなどを説明している詳しい動画が見られます。
どんなことをするのか?不安を感じる方や知りたい方など、分かりやすく解説されていますので、ぜひご覧下さい!