「新高機能消防指令システムとは?」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今回のゲストコーナーは、
宝塚市消防本部 情報管制課
薮下良平(やぶした りょうへい)さんに
新しくバージョンアップされた「高機能消防指令システム」や通報時に私たちが気をつけることなどについて、電話でお話しをお聞きしました。
·ゴールデンウィークに入り、車でお出かけの方も増えてくるかも知れません。
そこで、高速道路での事故や故障時の通報についてお聞きしました。
·高速道路でも通報先は119番だそうです。NEXCO等に連絡しても消防署に連絡が入るそうです。
通報する際に気をつけることは、車を端に止めて、まず安全を確保すること。
後ろから追突される恐れもあるので、まずは車から出て車の前側を通りながら外に出るなど、安全な所に移動して通報して下さい、とのことです。
·救急医療情報の24時間テレフォンガイド!
大型連休が始まり体調が悪くなっても病院が開いていない!
そんなときは救急医療機関の情報(開いている病院など)を自動音声で案内します。
☎️0797-73-1119
をご利用ください。
·消防指令センターと消防指令業務!
薮下さんは現在、消防本部西消防署の合同庁舎の「宝塚市·川西市·猪名川町消防指令センター」で主に消防通信指令業務を行っています。
消防指令センターは119番通報が繋がる先で、消防指令業務とは119番通を受け内容に合わせて必要な消防車両を出動させることだそうです。
·新高能消防指令システムとは?
高性能指令システムが新しくバージョンアップし時間短縮などに繋がっています。
◊市町の枠を越えて···!
以前から宝塚市·川西市·猪名川の2市1町による共同運用は行われていましたが、様々な面でバージョンアップしました。
火災や心肺停止状態などの緊急事態か発生した時は、2市1町の災害現場から最も近い市や町の消防·救急隊の出動が可能になりました。
災害の種別規模に応じて自動で出動隊が編成されるそうです。
◊災害場所などの特定が···?
通報場所の住所が分からなくても、周りの建物、学校、公園などから災害地点の絞り込みが簡単に出来る様になりました。
以前も可能でしたが、学校、公園など、それぞれで検索する必要があったそうです。
◊消防車に備わっている「車両運用端末装置」とは···?
地図や様々な情報が表示されるカーナビの様な装置で地図に表示される建物の出入口の位置を表示することも出来るので、車両をどこに止めれば良いのか?や入口を探すこともないので、時間の短縮に繋がります。
取り外して車外に持ち出せるものもあり、森林など分かりにくい所でも地図として使用することもできるそうです。様々な用途に有効に利用することが出来るそうです。
·地震や水害対策の強化!
指令室とサーバー室に地震の揺れを軽減させる免震床を採用、震度7の地震にも耐えられるそうです。
また水害などに備え非常用発電機を1基から2基へ増やし、もしもの時のための予備が出来ました。
さらに地上から3mの架台の上に設置しました。
·通報時私たちが気をつけること、心がけることは···?
どの様な場合でも共通して心がけることは安全な場所で落ち着いて通報することだそうです。
基本的には通報を受けた際に順番に質問していくので、何を言わなければ?と考えることはないそうです。
一番把握したいのは災害発生場所です。携帯のGPSなどで半径100メートルくらいまでは分かるそうですが、そこから絞り込むために、住所が分からなくても周りの店やビル·バス停·家の表札などで場所が特定可能となります。
·火災と救急の違い···!
例えば火災ではどのくらい燃えているか?逃げ遅れた人や負傷者はどうか?など。
安全な場所から見える範囲で良いので具体的に伝えることが大切とのこと。
救急は意識と呼吸があるかどうかが重要なので意識確認、見える範囲で良いので呼吸の確認が出来ればお願いしたい、とのこと。
胸とお腹が上下するかとうかの確認。
普通は1分間に10回6秒に1回位呼吸をするので10秒動かないと正常ではない、呼吸していないと判断出来るそうです。
·消防本部からのお知らせ!
消防職員採用情報については宝塚市のHP内に掲載。
今年度については大学卒区分の採用試験情報については5月末に掲載予定となっています。
短大卒程度·高校卒区分は未定。
過去の採用実績やPR動画等も掲載中ですので、ぜひご覧下さい!
いざと言う時に私たちの命を預ける大切なお仕事です。
緊張感や使命感、責任感も大変なものではないかなぁ?と思います。
もし、事故や救急に遭遇した時は、安全を確保しつつ、落ち着いて返答しなければ?と、お話しを聞いて勉強になりました。
薮下さんたちは、ゴールデンウィークなども休みは無いそうです。
私たちが休んでいる時も見守って貰っているのかなぁ?と思うと、自分たちに出来ることは何だろう?
改めて考えさせられました。