「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

「市立病院の得した気分!」

今月は、「突然起きる脳の病気に立ち向かう」をテーマに

脳神経外科主任医長 兼 リハビリテーション科主任医長

松川東俊(まつかわ ひでとし)先生に、お話しを伺いました。

 

タウンガイド

 

 冬が多い印象のある脳梗塞やくも膜下出血ですが、熱中症になりやすい、この時期も気をつけることが必要で、熱中症→脱水症状→血管が詰まりやすくなるそうです。

水分補給がとても大切ですが、喉が渇いてからでは遅く、喉が渇く前に水分を補給してく欲しい、とのとです。

 

·気をつける年齢は···?

 60代半ば以降は気をつけた方が良いですが、くも膜下出血は2割程遺伝が関係しているという報告もあるそうです。

どの年代も気をつけるに越したことは無いかも知れません。

 

·気をつける持病等は···?

主に高血圧、あと喫煙も影響があるそうです。

 

《脳梗塞について》

·脳梗塞とは?

 脳に血を送る血管が破れて起こる病気。

また高齢化の影響などで、脳の血管が詰まり、十分な栄養が脳へ行かなくなってしまう脳梗塞の患者さんも増えているそうです。

 

·疑われる症状は?

·口元が垂れ下がる

·飲酒をしてないのにろれつが回らない

·言葉が出ない

·目が見えにくい(何となくぼやけるではなく、片目が真っ暗になり、数分で戻る)

·身体の右半分または左半分の手足が動かない(右脳は左半身に、左脳は右半身に影響する)

 

以上の様な症状が突然起きたら脳梗塞かも知れません!

 

·少しでも早く!が大事!!

☆脳梗塞かな?と思ったら、すぐに救急車を呼ぶなど、病院に行って下さいとのこと。

1分1時間単位で悪化するので、「ちょっと様子をみる」ことはせず、まず病院が大事だそうです。

 

·治療方法は?

 まずどの様な状況かを確認して、検査·治療となります。

点滴や場合によってはカテーテル治療ですが、カテーテルは太い血管ではメリットがありますが、細い血管だと傷をつける可能性もあるので、血管の場所によって色々な選択肢となるのかも知れませんね!

 

 

《くも膜下出血》

·くも膜下出血とは?

 脳の血管に出来た瘤が破れて起きる病気。

 

·予防は出来ますか?

予兆などを感じることがないので、検査などで瘤の有無や状態をチエックすることが大切とのこと。

 

·リスクの高い人は···?

高血圧や身内で発症した人がいる人、腎臓の病気の方も瘤が出来やすいそうです。

また、日本人は外国の人と比べて、脳動脈瘤が出来やすく破れやすいことが分かっているとのこと。

 

·治療方法?

 まず、くも膜下出血になると非常に危険なのでその前にチエックすることが大切だそうで、

最近では、瘤の場所や形、大きさなど総合的に考えて、危険性や破裂の率などを数字で示せる様になって来ているそうです。

なので、手術のリスクと照らし合わせどうするか?早期の対策を相談することも可能です。

 

治療方法はカテーテル治療と開頭手術で、治療方法も進化してきていて、直接瘤を取り除く方法以外に、ステントと呼ばれるものを血管の中に置いて、脳には血液が流れるのですが瘤には血液が流れないというやり方で治療する方法もあるそうです。

 

·松川先生からのメッセージ!

宝塚市立病院の脳神経外科の先生も1人増えて、救急患者さんにもかなり対応出来る様になって来たそうです。

「治療後の生活のクオリティなどにも影響することもあるので、遠慮したり様子を見ることなく、気になる症状があればすぐに病院に来て下さい」との松川先生のお話しからも、脳梗塞もくも膜下出血も早期発見、早期治療が大切だと言うことがとても感じられました。

 

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血圧や喫煙、生活習慣などもにも気をつけると共に、脳梗塞の方は疑われる症状もありますが、どちらもリスクのある方はまず検査等でチエックすることが重要かも知れませんね!