「古都ヘラートの細密画!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今回は長年に渡り、宝塚·日本とアフガニスタンとの架け橋として活動を続けられて来た、
宝塚·アフガニスタン友好協会代表
西垣敬子(にしがき けいこ)さんに
「古都ヘラートの美Ⅱアフガニスタンの細密画」展やアフガニスタンでの活動などについてお話しをお聞きしました。
·衝撃を受けた「アフガニスタン展」
1993年、東京のアフガン大使館主催の「アフガニスタン展」見に行った時、旧ソ連と戦うゲリラや裸足の農民が、銃を持ちソ連軍のヘリコプターを打ち落とす写真などを見て衝撃を受け、その場で写真の貸し出しを依頼。
快く承諾頂き、写真展を開催したいと宝塚市にお願いした所、宝塚市と宝塚市国国際交流協会主催で宝塚市で「アフガニスタン展」が開催されました。
·「宝塚アフガニスタン友好協会」設立のきっかけは?
宝塚市で「アフガニスタン展」を開催するためには協会が必要だとのこと。
また、大学で中央アジア仏教美術史を学んだ経験から歴史が古く様々な歴史的遺産などがあるアフガニスタンにも興味があったこと。
そして東京の「アフガニスタン展」を見て「何かしなければ!」とご自身が突き動かされたことで、1994年「宝塚·アフガニスタン友好協会」を設立されたそうです。
·何度も足を運び···!
1994年に初めてアフガニスタンに1人で入り国内難民キャンプ(難民キャンプには国外と国内があり、金銭的にゆとりのない人たちは国外に脱出することが出来ず、国内にある難民キャンプに行くそうです。)を訪れて、国内難民キャンプには20万以上人の人がテントで生活している現実に驚いたそうです。
女性の皆さんから依頼されて支援援に必要なもの等を確認すると、多くの女性から刺繍やミシンで何か作りたいので、ミシンが欲しいとの要望があったそうです。
西垣さんはお金を集め、なんと翌年に30台のミシンを持参したとのと。
その後もミシン教室や刺繍の教室、大学に女子トイレや女子寮の建設など様々な活動を行われました。
1994年から20年以上、何度もアフガニスタンを訪れたそうですが、1人で行かれるなど凄い行動力だなぁ?と思いました。
「普通の主婦が、多くの人に助けられて 活動出来ました」と仰っていました。
様々な活動や普通では出来ない経験などもさらっとお話しされます。
長年に渡って何度も足を運び、多くの人脈を築き、活動を長年継続することは本当に決断力や行動力、熱い思いなど凄い方だなぁ?と思いました。
そんな中、国の情勢の変化等で支援する地域を移らざる得なくなって、ヘラートという町に出会ったそうです。
そのヘラートで素晴らしい細密画と出会い、紹介しなければ?との思いから、今回細密画展が開催されることになりました。
·古都ヘラートとは?
ヘラートはシルクロードの拠点でもあり、とても歴史の古い町だそうです。
ペルシャ絨毯は有名ですが、ヘラートの絨毯もあるそうで、とても美しい細密画が描かれていたとのこと。
15世紀ティムール朝の時ヘラートに都が置かれ王や王子たちが芸術を愛し保護したそうです。
その様な環境の中で「ヘラート派」と呼ばれるペルシャの細密画の一派が生まれ、その後ヘラートで生まれた天才画家ビフザードによって細密画が確立されたそうです。
細かい線と煌びやかな色彩の細密画展が宝塚市で開催されます。
ヘラートが誇る細密文化にふれる機会 もなかなか無いかも知れません。
ぜひ足をお運び下さい
「古都ヘラートの美Ⅱ
アフガニスタンの細密画」
開催日:9月30日(金)~10月4日(火)
時間:10:15~18:00(最終日15:00まで)
会場:宝塚市国際文化センター
ギャラリー3
(阪急宝塚南口駅前)
お問い合わせ:
(特)宝塚市国際交流協会
☎️0797-76-5917
(水曜日を除く10:00~18:00)