「子どもたちのために··!里親について」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

ゲストコーナー今回は、

「川西こども家庭センター 会長」「兵庫県里親会連合会副会長」

榎本匡笑(えのもと まさえ)さんに、

子どもたちを取り巻く環境や里親制度について色々お話しをお聞きしました。

 

榎本匡笑さん

 

色々な活動でとてもお忙しいと思うのですが、「皆さんの助けを借りながらボチボチと···」と仰る榎本さんはとても穏やかで心の中は熱い方でした。

 

 ·子どもたちを取り巻く環境は··?

「昔と比べて今は子どもたちの現状が見えにくくなっていると思う」と榎本さん。

昔は近所のおばちゃんや祖父母なども子どもたちに関わることで、良い思いばかりでは無いけれど、助けられることも多かったのではないかなぁ?と。

 

現在は色々な要因で周りが関わりにくい状況になっているように思います。

どうしても親子だけの子育てだと行き詰まってしまうことも多いかも知れません。

 

·ヤングケアラー··!

子どもたちを取り巻く問題として最近注目されているヤングケアラー。

榎本さんが知る限りでも、小学生の子どもが幼い兄弟の面倒を見る、中学生が学校にも行かず赤ちゃんの世話をしているなどの子どもたちが居るそうです。

言うことを聞いてくれる子どもたちを便利に使う保護者もいるとか···!

 

保護者にも余裕が無いのかも知れませんが、自分の子どもでも1人の人格、親の所有物では無いですよね?

 

子どもは親が大好きなので親を喜ばせたい!との思いから無理をしてしまい親も甘えてしまうのかも知れません。

 

そんな悪循環や親自身も自分自身の子どもの頃の環境から、子どもをどう育てたら良いか分からない、子どもの気持ちが読めなかったり、衝突して手をあげてしまったり···、子どもの反抗期などでどう対処したら良いか分からない、なとお互いに少し離れた方が良い場合などにも必要となるのが里親制度では、緩衝材になれば···!と榎本さん

 

·里親とは··?

18歳まで、また委託された子どもが親の元に帰れるまでの間養育する里親や、養子縁組を前提にした里親、親族里親や心身に有害な影響を受けた子どもさんの養育専門里親など様々あります。

里親になるには、研修や調査などがあり認定されることが必要で少し時間もかかるそうです。

 

·ボランティア里親

子どもたちを助けたいけれど、ちゃんと関係が築けるのか?色々な問題を考えた時に長期間育てる自信が無かったり不安を感じたりする方には、短期間、例えば週末だけ、一週間や1ヶ月お盆やお正月など、季節里親や週末里親といったボランティア里親もあるそうです。

 

ボランティア里親は登録制で研修なども無いため興味はある方はまずはボランティア里親から始めてみるのもひとつの方法かも知れませんね!

 

·欧米と比べてみると···?

欧米などに比べて日本の里親制度は遅れていると言われているそうです。

 

理由としては、戦後、戦争孤児を預かるための施設が多く出来て、里親より施設で暮らす子どもが多くなったとのことで、今でも兵庫県では8割が施設2割が里親だそうです。

 

また欧米では‘子どもは家庭で育てる事が幸せにつながる’という考え方で、施設で育てることは逆に人権蹂躙になると思われたりするそうです。

 

ただ、欧米では合わないと感じたら子どもを短期間で手放すことも出来るため、10歳頃から18歳まで7人の里親家庭で過ごした子どもも居たそうです。

逆に、日本の里親は一生懸命育てようとする人が多いので短期間で離れることはほとんどないですが、責任感から抱え込んでしまう人が多いそうです。

 

·愚痴も相談も!

里親が疲れないように、例えば虐待されていた子どもの里親さんが心にゆとりが無くなって手を上げたりしない様に、今は相談窓口や支援制度などが充実し始めているそうです。

榎本さん曰く「里親自身が余裕がなくなったり疲れてしまっては何もなりません。

そんな時はフォローもします。愚痴も聞きます。ぜひ相談してください。」とのこと。

とても心強いですね!

 

様々なフォロー体制も動き始めているそうです。

子どもは宝物です。家庭環境は選べません。

助けを求めている子どもたちが沢山います。

関心のある方のために出前講座が開催されます。

里親制度についてや分からないこと、不安に感じていことがある方などこの機会に参加してみては如何でしょうか?

 

– 出前講座-

「里親を知ってもらうために」

~里親から伝えたいこと~

 

開催日時:

令和4年11月11日(金) 

10:00~1130頃

 

会場:

ぷらざこむ1 3F フリールーム

阪急「売布神社」駅から徒歩約5分

有料駐車有り

 

問い合わせ&申し込み:

兵庫県川西こども家庭センター内

☎️072-756-6633

fax:072-756-6006

 

☆お申し込み

期限:10月28日(金)  1630まで 

当日直接お越し頂いても大丈夫ですが、 プレゼントを用意しているので行き渡らないかも知れないとのことです。

 

里親のお話しや里親と里子についての映像、質疑応答に個別の質問等などもあるそうなので、聞いてみたいことなどがある方もぜひ!