「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
「市立病院の得した気分!」今月は
脳神経外科 主任医長 美山真崇(みやま まさたか)先生に
「Time is brain」(脳卒中は早く治療することが大事)を
テーマにオンラインでお話しをお聞きしました。
正確なデータはないけれど、最近の様に急に気温が下がって来たり、季節の変わり目は脳梗塞や脳出血が増える傾向があるそうです。
これからの季節、益々気になる脳卒中についてお聞きしました!
・脳卒中とはどんな病気?
頭の血管が詰まったり破けたりすることで手足が動かなくなったり言葉が出なくなったり意識がなくなったりする病気で、
脳梗塞·脳出血·くも膜下出血があり、それらの総称を脳卒中と言うそうです。
脳梗塞は脳の血管が詰まって脳細胞が死滅していくそうで、脳出血は脳内での出血、くも膜下出血は脳内のこぶが破裂して出血してしまう病気で、くも膜下出血は1/3ほどが即死してしまうとても危険な病気だそうです。
脳梗塞や脳出血もくも膜下出血ほどではありませんが、場合によっては命に関わります。
そうでなくても手足が動かなくなったり、意識障害などの後遺症が残ったりすることがあるそうです。
・多い年代
どの年代も安心と言う訳ではないと思いますが、動脈硬化が進んでくると思われる60代以上は特に気を付けたい年代だそうです。
後遺症はどんな場合でも辛いですが、定年の頃に「さぁこれから色々やりたいことが出来る!」と思っていた時に発症して後遺症が残ってしまうととても辛いのではないかなぁ?と思いました。
·気をつけたいこと!
食生活···コレステロールや塩分、高脂血症など
油分が多いと動脈硬化が起こりやすいそうです。
そして高血圧も原因のひとつになるので、血圧の変化をきちんと調べること。
朝夕1日に2度同じ様な時間に測ることを習慣づけることが大切だそうです。
確かに血圧は動いたあとやゆっくりしている時など1日の中でも結構変化があるので、朝夕2回習慣づける事が必要かも知れませんね?
・予防として大切なことは?
食事や血圧に気を付けることはもちろんですが、気づかずに進行してしまうことも多いので、特に高血圧やコレステロールが高いなどリスクのある方は検診をしっかり受ける事が良いそうです。
また気になることがあればかかりつけ医に相談することも大事とのこと。
・予兆は?
手足が動かない、言葉が出ない、血圧の上昇、頭が非常に痛い、顔が歪んでいる、などの症状があらわれたらすぐ病院へ!
また一時的に呂律が回らない、手足が動かないなどの症状が出て10分から20分や1時間くらい続いたあと元に戻る事があるそうで、元に戻るので大丈夫と思って放っておくと、その後脳梗塞になことが多く、症状も元に戻らなくなるので、それらの症状を予兆と捉え、その時点でかかりつけ医に相談して欲しい、とのことです。
大事なことは、少しでも早く見つけ治療することなので、ちょっとした変化にも気をつけて、病院に行くことは大切だと思いますね!
・治療方法は?
発症してから4,5時間以内だと血管を溶かす「t-PA療法」と言われる薬での治療、重症の場合はカテーテルで詰まりを開通させる「血栓回収療法」の治療となるそうです。
・Time is brain?
大事なことは、とにかく一刻も早く治療すること。
壊れてしまった神経細胞は再生することは出来ないそうてす。
ただ、近年はリハビリも進化しているので良くなる事もありますが、やはり限界もあるとのこと。
また、救急車を呼んだ方が良いと思われる症状は、意識が朦朧としたり呂律が回らない、話の辻褄が合わないなどの場合だそうです。
色々とお話しを聞いていて、脳卒中は急に襲われる病気だと思っていたのですが、もしかしたら知らない間に徐々に動脈硬化が進んだりや脳の血管が詰まったりしているのかも知れません。
日頃の食生活に気をつけて、自分の身体の状態を把握しつつ、定期的に検診に行ったり、かかりつけ医に相談することが大切かも知れませんね?
また気になる時にもかかりつけ医に相談すれば、宝塚市立病院と連携体制ががとられているので必要であれば直ぐに紹介状を持って宝塚市立病院へ、取り敢えずかかりつけ医で様子を見る、など色々必要に応じた診断となるのでは?と思います。
脳卒中はなるべく早く治療することが大切!
命が助かるため、後遺症をなるべく抑えるためにも早めに受診してください。とのとです。
自分自身や家族の変化に気づくには、日頃から意識しておくことが必要かも知れませんね?