「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-

皆さんお元気ですか?

玉井順子です!

 

今月の「市立病院の得した気分!」は

病院長の今中秀光(いまなか ひであき)先生に

「市立病院の取り組みと今後の役割り」テーマに

新型コロナやインフルエンザ、救急にがん治療など

オンラインで様々なお話しをお聞きしました。

 

タウンガイド

 

昨年は第7波が落ち着き第8波が気になる頃お話しをお聞きしました。

あれから約1年、今年もまず新型コロナウィルスについてお聞きしました。

 

・新型コロナウィルスのこの一年

今年5月に5類になった頃から第9波と考えているそうで、9波になってから入院患者数は120人程になりましたがが、今は数人と落ち着いて、重症化する方も少ないので入院ではなく外来での治療が多いとのことです。

新型コロナウィルスは数年は続くと考えているそうで、病院では医療関係者や患者さん、ご家族の方など皆さんにマスク着用で、面会もフリーではなく時間や曜日など制限しながらお願いしているそうです。

 

5類になったとはいえ、人が密集している所や密閉されている屋内など、やはり気をつけないといけないですね!

 

・インフルエンザと新型コロナウイルス

新型コロナウィルスが少し落ち着いて来たと思ったら、インフルエンザが増えているそうです。

インフルエンザは薬で治るので、入院することはあまり無いそうです。

 

インフルエンザや風邪とコロナウィルスは症状がそっくりなので、検査で見分けるしかないのですが、今は一回の検査でインフルエンザのA型B型も新型コロナウィルスも全て分かるそうです。

 

正直お鼻グリグリは結構しんどいので一回で済ますことが出来るのは嬉しいですね?

 

·救急車の受け入れが過去最高に!

通常の年では年間大体3000から4000位の救急車の受け入れ台数が、今年は5000台を越えていて、過去最高だそうです。

 

原因は、今年の夏が非常に暑かったため、熱中症の方が多かったり、汗を多くかくことで血液がドロドロになり血管が詰まって脳卒中や心筋梗塞を発症したり、また腸炎などで救急搬送される方が多かったからだそうです。

 

今年は暑かったし、残暑も長かったかった、ですもんね?

 

・3つのホットライン

現在宝塚市立病院には、心強い3つのホットラインがあるそうです!

①救急隊から医師や看護師に直接繋がるホットライン

②院長ホットライン (胸やお腹が痛いなど急な症状で近隣の開業医からの以来を受けるためで、時間外の急な疾患などもあるので、24時間受け付けているそうです。月に100件以上の連絡が入るそうです。)

③脳外科ホットラインも始めました。(脳卒中など脳の病気は時間との戦いなので、救急隊からの連絡を脳外科の医師などが直接受ける脳外科ホットラインも始まったそうです。

ベッドが空いているかどうかなど、受け入れが可能な状態で有る限り全て受け入れる脳外科の医師の頑張りで患者数も倍くらいに増えているとのことです。

 

救急車の受け入れが過去最高になり、コロナもインフルエンザなど、病院も大変な中、助かるだけでなく後遺症などの問題も時間との戦いになる疾患も多いので、ホットラインは本当に心強い気がします。

 

・がん治療の進歩

がんセンターの放射線治療が大きく進歩しています。

がんの治療は手術後や手術が出来ない患者さんに放射線治療や化学療法を行ってます。

 

放射線治療として画期的な「動体追尾照射システム」が導入されています。

肺や肝臓などに出来たがんは、呼吸等に伴って一緒に動いてしまう、その動きに合わせてがんだけを狙って照射されるシステムだそうです。

 

そのため、副作用も少なく照射回数も例えば38回必要だったものが10回にまで減らせるとのことです。

 

本当に患者さんの負担がグッと減ることになっているんだなぁ?と驚きました。

 

動きについていく?このシステムはすごく注目を集めていて、色んな所から見学や勉強に来られるそうです!

 

·女性の医師が来られて!

乳がんに女性の医師が入られて患者さんも増えているそうです。

 

ほとんどが女性患者の乳がん、身体の不安やがんへのショックとともに女性として乳がんに対するメンタルの不安もあると思いますので、同性の医師だと少し気持ちが楽になるのかも知れませんね?

もちろんメンタルだけでなく、治療も手厚く充実しています。

 

·がん診療支援センター

がんの治療やその他様々な患者さんの悩みや不安に向き合う所。

がんの治療についてなどはもちろん、副作用や社会復帰について、経済的な悩みなど広範囲に渡る相談を受け付けてくれるそうです。

 

まずは治ること、万が一治らない時には上手に共存するやり方、そしてその後には退院後の生活や金銭的な問題など不安は尽きないと思います。

 

1人で悩まないで誰かに相談することが出来る、そんな場所があるだけで心が軽くなるのではないでしょうか?

 

・様々な専門のセンターも!

「尿路結石センター」や「消化器内視鏡センター」「リウマチ性疾患センター」「超音波センター」などそれぞれ疾患ごとの専門のセンターがあります。

尿路結石は繰り返すこともありますし、関節リウマチなどは内科的な疾患ですが、進行すると指が曲がったりするので戻すため外科手術を行うこともあるそうです。

 

それぞれ専門センターで集中して、より質の高い医療が提供出来るようになっているのは嬉しいですね!

 

·私たちに出来ること

日頃から気をつけたいことは食生活と運動、だそうです。

お酒や甘いものなどは控えめに、軽く汗をかくくらいの運動が大切とのこと。

感染症対策は人混みや空調の悪い所ではマスク着用、何より大事なのは手洗いだそうです。

 

·宝塚市立病院経営強化プラン

39歳の宝塚市立病院。

職員皆で意見を出し合い、より患者さんに寄り添い地域に信頼して頂ける様、経営改善や質の向上を目指していくとのことです。

 

毎回思うのですが、私たちにとって本当に最後の砦というべき所!

自分で何とか出来ることを越えた時、何とかしてもらえるかも知れない!日頃からそう思えるだけでも心から安心出来るのではないかなぁ?と思います。

ただ、救急車の受け入れが過去最高になったり、感染症も気になるなか、先生方を始めとした医療従事者の皆さんも本当に大変だと思います。

私たちの最後の砦を守って頂くためにも、身体には充実気をつけて頂きたいなぁ?と、本当に心から願います!