「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今月の「市立病院の得した気分!」は、
副院長 兼 呼吸器内科主任部長 兼 腫瘍内科主任部長 兼 化学療法センター長 兼 臨床研修推進室長
片上信之先生に、「呼吸器疾患や呼吸器内科について
オンラインでお話しをお聞きしました。
その前に···!
・最近増えて来ているマイコプラズマ肺炎と結核についてお聞きしました。
《マイコプラズマ肺炎》は、理由は分からないけれど、4年に1度、オリンピックの年に流行すると言われているそうです。
若い人、20歳くらいまでの人が多いとのこと。
主な症状は長引く頑固な咳だそうですが、通常の肺炎と違って白血球は上がらないそうです。
《結核》は、年齢関係なく全ての年代で罹患する病気だそうです。高齢者が免疫力の低下で昔かかったのがまた出たりすることもありますが、良い薬もあって完治することが出来る病気だそうです。
感染症は、飛沫や空気感染なのでマスクや手洗いが大事とのことです。
・呼吸器疾患について
呼吸器内科の外来は、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎、喘息、肺炎などの患者さんが多いそうです。
《COPD》は、たばこ肺やなどとも言われていて、たばこ等が原因で、症状としては息が苦しくなったりするそうで、《肺気腫などとも呼ばれている閉塞性肺疾患》は息を吐く力が弱くなっていくそうです。
その他にも高齢者の方が何度か繰り返し発症するのは《誤嚥性肺炎》
《間質性肺炎》はカラ咳、やがて息切れがして進行するとお風呂やトイレに行くだけでも息切れがするそうです。
《特発性間質性肺炎》は、治療薬が高額になりますが、難病指定されているので、申請すると補助金が出るそうです。
・風邪やアレルギーなどとの違い
風邪の症状は一週間から二週間位で落ち着いてくるけれど、気管支喘息などは段々酷くなるそうで、夜中や明け方に咳が出始める事が多いそうです。
夜中や明け方の咳、息切れなどがあれば病院に行かれた方が良いそうです。
間質性肺炎はしつこい咳、肺気腫は動くと息切れがするなどの症状があるそうです。
・要因と考えられるものは?
《喘息》は、花粉症などアレルギーが原因だったり、中年以降では感染症を機に発症することもあるそうです。
《間質性肺炎》は、原因不明、膠原病など免疫疾患や粉塵などを吸い込むことが要因となることもあるそうで、要因としては200種類位あらるとの事です
・検査や治療法
《肺気腫》は、気管支拡張剤を吸入、酸素療法で携帯用酸素があるので在宅で酸素吸入が出来るとのことです。
《喘息》は、吸入療法、ステロイドや皮下注射などかあるそうです。
《肺がん》は、新しい抗がん剤がどんどん開発されているとのことです。早期であれば手術もありますし、他にも放射線治療など色々な方法がありますが、寛解が難しい場合でも上手に命を伸ばす方法もあるそうです。
・呼吸器内科の進化
宝塚市立病院呼吸器内科は、初めは5人程だったそうですが、現在は10人で若手の医師も増えて、フッワークも軽くなり通常の場合はもちろん、救急にも柔軟に対応出来る様になっているそうです。
・気を付ける年代
《肺気腫》は、若い頃からたばこを吸っているとかかりやすいそうです。
また以前にアスベストが原因での肺気腫も指摘されていました。
症状は3~40年後に発症したりするので、2~30代でアスベストに関わる仕事や身近にアスベストのある環境にあった人は5~60代位で発症する可能性があるそうです。
また、若い時からたばこを吸っている人も2~30年後に発症する可能性があるそうです。
心当たりのある方は特に気をつけて、定期的に検査検診を行う様にして欲しい、とのことです。
《肺がん》は、レントゲンやCTで見つけやすく、特にCTでは早期発見しやすいそうです。一番多い年代は70代後半だそうですが、50歳を過ぎて何か呼吸器の症状が出て来たら検査して欲しいとのことです。
また、カビや鳩など鳥のフン、羽毛などをを吸い込んで肺にアレルギーを起こして苦しくなる過敏性肺アレルギーをおこすこともあるそうです。
ただ、アレルギーは人によって起こす人もいればならない人もいる様です。
・リスクを下げるために日頃から気を付けること
感染症に関しては手洗い、マスクが大事だそうです。
また、長引く咳や進行する息切れ、
体重減少や血痰は注意!とのこと。
たばこを吸っている人は禁煙して欲しい、難しい人には禁煙外来がありますので来て下さい、とのことです。
息切れや咳は続くととても辛い症状だと思います。
夜だと眠れないし、体力も消耗します。
感染症に関しては、マスクに手洗い、年代関係なくかかる病気もありますが気になる症状があったり、50歳を過ぎたら検診が大切かも知れませんね?
そしてたばこを吸っている人は健康のためには禁煙も大切ですね!