「命を守る心と身体の防波堤」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
ゲストコーナー今回は、障碍福祉課 係長本間健介(ほんまけんすけ)さんにお越し頂き、自殺対策や講演会「うつとアルコールと自殺について考える」についてお話しをお聞きしました。
・障碍福祉課について!
障碍福祉課の業務は、各種障碍者手帳の申請及び交付、障碍福祉サーピスの支給にかかる事務、手話通訳者·要約筆記者の派遣。また障碍のある方やそのご家族が感じる日常の生活における様々な相談への対応など多岐にわたる内容です。
そうした相談支援の一つとして、現在本間さんが担当されているのは、自殺者を防ぐための対策や啓発活動などだそうです。
・自殺者数やその理由傾向は?
先日発表された令和6年の全国の自殺者数(暫定値)は、20268人で前年の令和5年の21837人(確定値)より1569人少ない数字となっていますが、毎年2万人以上の方が自ら亡くなっている状況だそうです。
兵庫県でも令和5年には995人(確定値)、令和6年は843人(暫定値)となっています。
例年の傾向としては、男性の方が女性より2倍ほど多くなっていて、暫定値で全国の数値として令和6年も女性は6505人で男性が13763人となっています。
なぜ男性の方が多いのかは、はっきりとしたことは分かりませんが、イメージとして女性の方がしんどい時にコミュニティを上手に利用される方が多いのではないかなぁ?と思われ、聞くところによると男性の方が悩みを人に話せず溜め込んでしまいやすい傾向にあるようです。
何となく分かる様な気がします。
今は男性の参加も増えていると思いますが、子どもや学校関係、近所付き合いなど昔は仕事以外のコミュニティは女性の方が多かったかも知れませんね?
·動機や原因は?
原因としては健康問題が一番多く、次に経済や生活問題、家庭問題と続いています。
ただ、どれか一つだけが原因で亡くなられる方は少ないのではないかと思われます。
上記の4つの原因が複合的に連鎖して、もしくは4つ全部では無くても幾つかの要因が合わさって起きてしまうと考えられているそうです。
例えば、病気によって経済的に苦しくなったり、離婚と体調不良 が重なったりなど様々な要素が絡み合って起きてしまうとのことです。
·向き合うために大切なことは?
身近な人が苦しんでいる、助けたい気持ちをどう伝えるか?相手とどう向き合えば良いのか?などについては色々考え方もあると思いますが、
例えば「私も同じ様な経験あるけどそれくらいだったら大丈夫よ!」と言うような『決めつけ』は良くないかな?とのこと。誰でも辛さの容量も中身も同じでは無いので、あくまでも相手の想いを受け止めて『共感』しながら、相手の話しをしっかりゆっくり心から『本気』で話しを聞くことが大切だそうです。
·宝塚市の取り組み!
宝塚市の自殺対策計画「やさしいたからづか推進計画」を基に様々な取り組みが行われています。
5つの基本方針と4つの基本施策7つの重点施策から構成されているとのこと。
主な取り組みは、地域の関係機関·市職員·市民の方に対してゲートキーパー養成講座の実施、また実際に自殺未遂を行った方への支援をおこない、関係機関などと連携して再発防止に努めていらっしゃいます。
そして自殺対策強化月間における講演会も行っています。
その講演会が来月開催されます。
·宝塚市自殺対策強化月間講演会について!
「うつとアルコールと自殺について考える」と題した講演会が来月開催されます。
精神科医で、日本精神神経学会(認定専門医·指導医)や一般社団法人日本アドラー心理学会(認定カウンセラー、講師)などをされている田中禎氏による講演会です。
うつとアルコールと自殺はどの様に関連するのか?などについての講演とのことです。
どの様に関連するのか?
アルコール依存とうつはどの様に関わっているのか?など気にる事もあります。
しんどい人を支えたい、家族や周りの方、福祉関係や医療関係者、そして今は周りも含めて心配は無いけれど、何時どんな事が起きるか人生は分からない事も多いと思うので、興味のある方や気になる方もぜひご参加ください。
お申し込みは、
宝塚市役所 障碍福祉課まで
電話またはfax、ホームページからも可能だそうです。
ぜひチェックしてください!
「うつとアルコールと自殺について考える」
開催日時:
令和7年 3月7日(金) 14:00~15:30
会場:
宝塚市立中央公民館 ホール
(宝塚市末広町3-53
☎️0797-73-6600
講師-
田中 禎氏(精神科医)
入場無料
定員60名(当日参加も可)
手話通訳·要約筆記あり
お問い合わせ·お申し込み:
宝塚市役所 障碍福祉課
☎️ 0797-77-2077 fax 0797-72-8086
「ちょっとした優しい気持ちで変わる事もある 」という本間さんの言葉がとても印象に残りました。
みんなが優しい気持ちで人(人だけではない)に接することが出来たら生きづらい人も減っていくかも知れませんね?