「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さんお元気ですか?
玉井順子です!
今月の「市立病院の得した気分!」は
薬剤部 主査 近藤万友美(こんどう まゆみ)さん
薬剤部 澁谷奈穂(しぶたに なほ)さんに
「がんセンターで働く薬剤師が患者さんの安全を守ります」
というテーマでお電話でお話しをお聞きしました。
・薬剤師のお仕事について
薬の確認·調剤·説明、服用に関してのチェックや続けて良いかどうかなどの評価、効果や副作用の確認などでそれらはチームで共有されるそうです。
外来の患者さんに対しても治療や薬に関しての相談も受けたりするそうです。
·抗がん剤の副作用について
抗がん剤に関しても、直接攻撃するタイプや細胞を狙い打ちするもの、また免疫細胞を活性化するものなど薬の種類にも色々あってその種類によって副作用も変わって来たりするそうですが主には吐き気や髪の毛が抜けたり、手足が痺れる、免疫が下がるために風邪などを引きやすくなる、細胞への狙い打ちタイプには血圧の上昇などもあるそうです。
副作用に関してはやはり個人差があり、大きく出る方もあれば殆んど出ない方もいらっしゃるそうです。
また、患者さんのその時の体調などによっても変わるので毎日の生活が大事だとのことです。
·無理や我慢はしないで!
副作用は個人差もあるし、体調によっても変わるので、副作用が強く出て身体だけでなく気持ちの面でもしんどかったり、食事が取りにくいなど生活に支障が出るようであれば伝えて欲しいとのことです。
薬を変えたり、量を減らしたり場合によっては暫く休んだり···。など色々な方法があるそうです。
治すための薬で逆に身体的や精神的に辛かったり、食事が摂れないなどで体調を崩すことの方が良くないのですね?
自分自身の免疫力も力になりそうですしね?
そのためにも、副作用が強いと生活にも影響するのでコントロールすることが大切なんですね!
薬は逆に読むとリスクとのこと!
なるべく出ない様に、軽減出来る様にサポートされているそうです。
しんどくても治すためには薬は決まったものを決まった量を飲むのが義務みたいに感じてしまいがちですが、しんどい時は相談も大切だと思います。
また、副作用に関しての予防や緩和出来る薬が、昔に比べて近年は多く開発されているそうです。
無理をしないで相談して下さい、とのことです。
·抗がん剤治療について!
◊外来での治療が主流に···!
抗がん剤治療も変化や進化して来て、ここ数年は外来での治療が一般的になって来ているとのことです。
放射線等と組み合わせての治療などでない場合、入院しても2·3日とか1週間以内だそうです。
仕事をされている方や小さい子どもさんがいらっしゃる方にとっては外来の方が良いですし、また高齢者の方の入院は、体力や筋力が落ちたり認知力の低下も懸念されるので外来での治療が主体になって来ているようです。
◊効果のある薬が事前に分かるかも?
以前はこのがんにはこの抗がん剤というように決まっていたそうですが、今は治療を行う前の病理検査などで細胞を採取した際にがんの遺伝子を調べる事で、それをターゲットにする薬など、そのがんに効果が期待できる薬をあらかじめチェックすることも出来るそうです。
ただし、患者さんによってはがんの遺伝子の変化が無かったり、逆に複数あったりすることもあるので、すべての患者さんに当てはまる訳では無い様ですが、自分に合う確率の高い治療を受かられるかも知れないというのは凄いなぁ?と思いますね!
本当に抗がん剤治療も進化しているんですね?
·副作用に対しての取り組み!
まず、抗がん剤治療を行う際には、副作用について説明されるそうですが、説明した全ての副作用が出るとは限らないと、殆んど感じない方もいらっしゃるなどもお話しされて過度に不安にならない様にしているそうです。
既にがんと言うことで不安を感じていると思います。その上治療前から抗がん剤にも過度の不安を感じてしまうかも知れないと言うことかも知れませんね?
◊「治療日記」とは?
通院治療を行う患者さんにご自身の日々の体調を記録して頂く「治療日記」の記入をお願いしているそうです。
抗がん剤治療の当日は薬剤師と看護師が「治療日記」を確認し副作用の早期発見に努めているとのことです。
また、辛い症状などが出た場合、電話で対処出来る場合は対処方法やアドバイスをしているそうです。
高熱や嘔吐など電話での対応では無理な時は受診などの手配も行うとのことです。
更に患者さん側から電話しにくいと感じる方には、お薬を取りに行った際に許可を得た上で、薬局の薬剤師から患者さんの体調などを聞き取るために、電話連絡するそうです。
抗がん剤などの点滴を交換する際にも薬剤師や看護師が訪問、体調面や精神面の不安などを聞くとのこと。
医師には遠慮して直接言えないことも教えてくれることもあるようです。
また食事面で不安のある方には栄養士も同行するとのことです。
副作用に関しては、患者さんにしかわからないことも多いので、我慢しないで医療スタッフに話して欲しい、と仰っていました。
薬を変えたり、減らしたり、少しの間止めたりすることも可能ですし、副作用を予防したり緩和する薬も増えて来ているそうです。
治療すると言うことは、それだけでしんどかったり、不安だったり、何時もと違う生活や体調だったりすることが多いと思います。
少しでを副作用や不安を取り除いたり軽減出来れば気持ちも身体もきっと楽になるのではないでしょうか?
スタッフの皆さんも患者さんに寄り添い副作用などの様子もチェックされていますが、気づきにくいこともあると思います。
患者さんにとっても副作用に関して色んな形で聞いて貰える機会も場所もある、それだけで安心出来る様な気がします。
お話しを聞いていて、薬剤師さんは患者さんに最善のお薬をを提供したり、チェックするだけでなく、安心感も与えてくれるんだなぁ?と感じました!