「市立病院の得した気分!」

皆さん、未曽有の豪雨大丈夫でしたでしょうか? 玉井順子です!

 

今週は月に一度のお待ちかね!「市立病院の得した気分!」です。

お話しを伺ったのは、薬剤部長・薬学博士 吉岡睦展(よしおか むつのぶ)さん

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大手の医薬品会社でトップ営業マンだった吉岡さん

薬を売る側から購入し使用する側へ・・。

両方の経験をしているからこそ分かること、疑問に思うことなど色々あったそうです。

そこから本当に効果的な薬の使い方や必要性などについて感じることもあるそうです。

ご本人は、薬を販売しながらどのような効果があるのか?

患者さんが効果を感じて回復していく様子も知りたい・・と、転職をされたそうです。

 

「決してエリートではなく紆余曲折の人生だと思う」とおっしゃっていましたが、

だからこそ、それらの経験で築いた開業医や保険薬局との

顔の見えるネットワークを生かし、

現在、地域で問題となっている多剤服用(ポリファーマシー)

の解消に取り組んでいらっしゃいます。

多剤服用とは、たくさんの薬(目安としては6剤以上)を服用している状態のことだそう・・。

何故そのような状態が発生するのか?

 

日本の病院は専門性が重視され、病気ごとにそれぞれの病院にかかり

それぞれで薬を貰う事が多いところから薬がどうしても増える傾向がある様です。

特に高齢の患者さんは薬の数が増えるほど健康被害のリスクが増すそうです。

ただ、医療に置いて薬を増やすプラスの医療はやりやすいけれど、

患者さんから薬などを減らしていくマイナスの医療は難しいそうです。

 

皆さんが多剤服用にならないためには、

薬局や医療機関では「お薬手帳」を必ず持参することが大切ではないでしょうか?

先ずはその時点で重複している薬が分かります。

「お薬手帳」って大切なんですね!

 

 

薬の服用と効果について継続してフォローしていくためにも

そして患者さんのためにも入院している時だけでなく、

退院した後のフォローも大事だということで、

医療機関と地域との連携の必要性もお話ししてくれました。

 

また、市立病院では入院患者さんが服用している薬のうち「中止を考慮すべき薬」を

自動的に抽出するシステムを全国に先駆けて開始されたそうで、

かなりの効率化進んだようですね。

 

薬の効果の裏は副作用です。

本当に必要な医療を医療機関だけにゆだねるのではなく、

患者側の私たちも良く考えて、医療機関の皆さんとコミュニケーションを取りながら

自分の健康も考えて行きたいですね!

 

何となくですが、吉岡さんの様な色んな経験をされた方がもっと増えたら

良いなぁ?とお話しを聞いていて思いました。

 

ちなみに写真のポーズは心を込めて「心ハート」です!