-市立病院の得した気分- 「特定行為」

少し涼しくなったような・・・? 皆さんお元気ですか? 玉井順子です!

 

さて、今週は「市立病院の得した気分」

褥瘡(じょくそう)対策室の黒木亜希子(くろき あきこ)看護師長に、

「特定行為」についてお話しを伺いました。

 

まず、褥瘡対策室とは、寝たきりで血流が悪くなり、皮膚の一部が赤くなったり

ただれたりすること、「床ずれ」とも言われている褥瘡の

予防や治療を行う所だそうです。

日々、時には痛み等を伴う患者さんに向き合っている黒木さんですが、

日本看護協会看護研修学校の特定行為研修を受講、今年3月に修了されました。

 

その「特定行為」とは・・・

医師が行う医療行為の一部を行うことが出来るもので、

特定行為にも種類があり、黒木さんの場合血液の流れていない皮膚の除去

傷に陰圧をかける機器を使った治療、傷に挿入されたチューブの抜去などが

可能で、行為そのものに至るまでの患者さんの安全や全身状態の把握なども

大切なプロセスです。

患者さんとの接触が多く、医師のヘルプで色んな様子を観察出来ている看護師さん

ならではの発見などもあるかも知れませんね!

その他にも研修内容によっては、輸液の管理や胃ろうの交換などが

出来る人もいるそうですよ。

 

「特定行為」が出来たきっかけは、人口の30%が65歳以上となる2025年に

向けて、医師の判断を待たずに現場で処置などが行えることで

多くの患者さんが自宅で過ごせるのではないか?との考えから

資格を得た看護師が一部の医療行為を実施する特定行為が検討されました。

 

メリットは、もちろん素早い対応が可能ですが、

なんといっても患者さんに近い看護師がその視点から患者さんに

関わることが出来るので、より生活に応じた治療、

ケアが提供出来ることだそうです。

本当に患者さんにとっては頼もしい限りですよね!

 

宝塚市立病院の中で、今は特定行為が出来る看護師は、黒木さんだけですが

2人の方が研修中とのことで、今後増えて行く予定だそう・・。

先ずは病院内で安全に特定行為が提供出来る環境を作り、

そして訪問看護師と共に自宅訪問する同行訪問を通じて支援をして行きたい

と考えているそうです。

 

特定行為の研修を修了した看護師たちがもっともっと増えてほしいなあ?と

思いますね!

 

病院や自宅の患者さん・・そして将来の私たちのためにも・・・!