「市立病院の得した気分!」-たからづかタウンガイド-
皆さん、お元気ですか?
玉井順子です!
第2土曜日は、「市立病院の得した気分!」
をお届けしています。
今回は、放射線治療科主任部長 兼 副院長
田中正博(たなか まさひろ)先生に、
市立病院の放射線治療最前線について
お話しをお伺いしました。
がん治療には手術・抗がん剤・放射線治療が
ありますが、体力的なリスクなどで
手術や抗がん剤が難しい場合も放射線治療
なら可能なので、これから増えていくかも
知れない治療だそうです。
・放射線治療とは・・?
病巣に集中して放射線を照射することで
がん細胞をやっつける治療で、
普通のレントゲンの約1000倍の、かなり
強いエネルギーで、体の奥にある病巣でも
届くよう照射することが出来るそうです。
・最新の高精度放射線治療装置
宝塚市立病院には、最新の
高精度放射線治療装置が設置されています
この装置トモセラピー・ラディザクトX9は
X線とCTと治療装置が一つになった装置で
様々な方向から撮影出来るので精度が
高く、患者さんの負担も少ないそうです。
方法としては、まずCTで撮影し病巣の位置
や内容を確認し、がんと確認されれば
正確な照射治療が出来るそうです。
・動体追尾放射線治療とは・・?
動いている臓器などにもピンポイントで
照射出来る、例えば肺がんなどでは
呼吸に合わせて放射線を照射出来るので
がん細胞以外の場所への照射がゼロでは
無いけれど、とても少なくなるそうです。
そのため、患者さんへの負担や副作用が
少ないそうです。
治療を受ける側にすれば副作用は辛いこと
も多いので助かりますよね!
ちなみに、宝塚市立病院が、
トモセラピーを用いた動体追尾放射線治療
に、肝臓がんでは世界で初めて、
肺がんではアジアで初めて
成功したそうですよ!
・再発予防や緩和治療にも・・・!
その他にも乳がんなど手術を行ったあと
再発予防のためや、骨や脳などに転移し
完治が難しい患者さんのさんのために
痛みや麻痺などの症状をやらげるための
緩和治療に放射線治療を行うことも
あるそうです。
・放射線治療の方法・・?
放射線治療は毎日15分間行うそうで、
がんの種類や進行によっても違うと
思いますが、例えば前立腺がんは毎日2ヶ月
近く通うので、まわりへの影響が少ない
とは言え、中には膀胱炎や直腸炎などを
発症することもあるそうです。
ただかなり正確に照射出来るということは
副作用もずいぶん軽減されてきている
のではないかなぁ?と思いますね!
そして、患者さんの半数が通院治療で
予約に関しても、通院しやすい時間帯など
を確認して決めていきます!とのこと。
生活のクオリティーもかなり保たれそう
ですね?
・田中先生より!
田中先生のお話しはとても分かりやすく
寄り添って貰っている感じが
よく伝わってきて、きっと患者さんへも
同じ様に接してらっしゃるのでは
ないかなぁ?と思いました。
そして、
『標準治療』とは、普通の治療という
意味ではなくエビデンスの裏付けの
ある最善の治療という意味で、患者さんと
相談しながら納得出来る治療を、
そして患者さんを全力でサポートして
行きたい!との田中先生の言葉がとても
心強く感じました。
規則正しい生活を心がけ、気になることが
あれば、まずかかりつけ医や
病院に相談、そして定期検診も・・・!
そして何より自分を大切にすることが
一番かも知れませんね?