素敵な農家さん

4月10日(日)17:30からの「サンデー・トワイライト」は、「素敵な農家さん」と題して、番組構成の上野卓彦がこれまでに取材した全国の農家さんをご紹介しています。

農業ライターでもある上野は、これまでに西日本エリア50ヶ所以上の農家さんを訪問取材していて、その中から印象に残った素敵な農家を2軒、ご紹介します。

1軒目は、高知県の山間地、仁淀川上流にある「池川茶園」さん。土佐茶は高知城のお殿様に献上するおいしいお茶でしたが、近年は静岡や宇治のブレンド茶として出荷されていました。しかし、平成16年の農産物加工品の原料原産地表示の義務化により、土佐茶の買取価格が下落してしまいます。そこで、お茶農家のおかみさんたちが一念奮起して、お茶に合うスイーツを作り、お茶とともにカフェで楽しんでもらおう!と起業します。手作りの「プリン」「茶畑ロール」「ティラミス」「ブランデーケーキ」「パフェ」などを、土佐茶とともに、清流仁淀川を眺めながらいただく……。関西から高知仁淀川はかなり遠方ですが、いい季節の到来とコロナ鎮静化のこれからの季節、ドライブで出かけたいものですね。

2件目は岡山県高梁市にある一般社団法人宇治雑穀研究会という、研究機関のような名称の農家さんの集まりなんですが、ここの「キラリモチ」という新しい大麦の品種が絶品であることをご紹介しています。もち麦は、お米と一緒に炊いて食べるのが一般的ですが、「キラリモチ」は、褐色に変色する原因成分であるプトアントシアニジンを含まないので、加熱調理しても白さを失わないのです。水溶性食物繊維の主成分であるβグルカンが玄米の3倍、白米の20倍、同じ大麦の1.5倍も含まれているので、「コレストロール値の正常化」「食後血糖値の上昇抑制」「満腹感の持続」などの高架があり、アメリカ合衆国でも「冠状動脈心疾患のリスクを低減する」という機能面の評価がなされています。興味のある方は、宇治雑穀研究会を検索してみてください。

音楽は、The Nitty Gritty Dirt Bandの” House At Pooh Corner”(プー横丁の家)をお届けします。真雁さんの「カフェグリーン・タイム」もお楽しみください。