谷泰三、赤穂への旅
5月15日(日)午後5時30分からの「サンデー・トワイライト」は、番組パーソナリティの谷泰三が奥様と旅した赤穂の話をします。
赤穂では銀波荘に投宿し、絶景の露天風呂を愉しみ、春の瀬戸内海の幸に舌鼓。赤穂には、宇喜多秀家が陣屋を構え、その後、関ケ原の合戦後に姫路城主の池田輝政の家臣である垂水勝重が「大鷹城」を築城。その後、松山藩主水谷勝隆が一時預かりの後、戦いのない平和な時代となり、常陸国笠間、現在の茨城県から移封してきた浅野家が城主となって本格的に築城したのが赤穂城です。
浅野家は慶安元年(1648)から築城着工しますが、五万石の浅野家は財政難もあって、五層天守の建設は見送られ、天守台だけが残りました。これが今も残っています。二の丸の南側には現在、街が広がっていますが築城当時はギリギリまで海が迫っていて、二の丸石垣には満潮時、波が打ち付けていたとか。水手門には小舟で運ばれてきた米や穀物、酒や海辺で作られた塩が城内に運び込まれていました。
また赤穂といえば忠臣蔵の赤穂四十七義士の街。赤穂大石神社や大石内蔵助の屋敷跡などが建ち並んでいます。忠臣蔵は、今の若い人には余り馴染みがある物語ではないかもしれませんが、谷氏世代は毎年師走の14日前後になると、吉良上野介に仇討ちをする雪の江戸の情景がドラマなどに描かれ、「年の暮れだなぁ」と感慨深く思ったものでした。谷泰三の忠臣蔵論をお聴き下さい。
音楽は、谷川賢作&アバウトタイム演奏の「キャラバンの到着」です。これは1967年公開のフランス映画『ロシュフォールの恋人たち』の主題曲で、ミシェル・ルグランの転調移調が織りなす美しい楽曲です。この映画はカトリーヌ・ドヌーヴと、ドヌーヴの姉であるフランソワーズ・ドルレアックが主演でしたが、フランソワーズさんは若くして事故で亡くなってしまいます。また、この作品に、先日亡くなったジャック・ペランが出演しています。『ニュー・シネマ・パラダイス』で中年となった主人公トトを演じた俳優で、この時はまだ25歳の若造でした。「キャラバンの到着」は日本のクルマのTV-CMなどで使用されたのでご存知の方も多いかもしれません。いい楽曲です。
また、真雁さんの「カフェグリーンtime」も新しい情報満載でお楽しみください。