居士をご存知?~時代小説とTV時代劇を語る~
5月22日午後5時30分からの「サンデー・トワイライト」は、「居士ってご存知?」というタイトルで、「居士」というのは何者なのか?から、時代小説、テレビ時代劇などの話をします。 「居士」というのは、在野の男性で読書人、出家せずに家で修行をする在家仏教徒のことを指すと同時に、亡くなった男の戒名もこの「居士」が付けられています。上野の友人のぷよねこという人物が10年ほど前、自分のブログタイトルに「銀輪居士」(ぷよねこ氏は自転車愛好家)、「秋待居士」「三食居士」「慎重居士」などを付けていたのが面白く、そこからヒントを得て時代小説の話をしてみようと思ったわけです。 谷泰三氏が好きな時代小説は、五味康祐の『柳生武芸帳』、池波正太郎の『鬼平犯科帳』、柴田錬三郎の『眠狂四郎無頼控』、隆慶一郎の『吉原御免状』、葉室麟の『蜩の記』、山本兼一の『利休にたずねよ』などを挙げています。ある程度の年齢の方にとって五味康祐さんや柴田錬三郎さんは懐かしい小説家ではないでしょうか。 今の時代、女性の時代小説家が豊かな筆致で、江戸庶民の物語や大坂商人の物語などを書かれていて人気があります。しかし、テレビの時代劇はというと相当な凋落ぶりで、シリーズ物など連続ドラマとしての時代劇が今、ありません。水戸黄門や銭形平次、素浪人月影兵庫など、面白い物語がたくさんありました(NHK-BSPでは東山紀之さんの「大岡越前」シリーズが制作されていますね。これは嬉しいこと)。シリアスなものでは「鬼平犯科帳」や「必殺シリーズ」などがあり、物語としての完成度が高かったのです。 こうした時代小説、テレビ時代劇興隆期のことを懐かしく思い出しながら、あれやこれやと喋ります。音楽は、何度もこれまでにリクエストを寄せて頂いている、分家尾和屋さんから、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」が届いています。時代劇とは対極にあるようなハードロックですが、今聴いても実にすばらしい演奏、曲想、リズムです。また、真雁さんの「カフェグリーンtime」もライブ情報なのでお楽しみに!