珈琲ベルトの話

7月17日(日曜日)午後5時30分からの「サンデー・トワイライト」。 今回と次回の2回に分けて、“珈琲”をテーマにして、谷泰三氏、大変な珈琲好きの佐々木ディレクター、そして上野が話します。

 

 

みなさんは「珈琲ベルト」をご存知でしょうか?赤道を挟んで北緯25度、南緯25度の間、地球儀を広げてみるとわかりますが、このベルト地帯が珈琲の栽培に適した気候、土壌を持っているのです。アフリカならエチオピア、ウガンダ、中南米ならブラジル、ペルー、コロンビア、グアテマラ、ホンジュラス、メキシコ、太平洋上のハワイ、アジア圏ではベトナム、インドネシア、そしてインドといった国々で珈琲豆が栽培されています。これを「珈琲ベルト」と呼んでいるのです。年間平均気温が摂氏15~30度、降雨量が1800ミリ前後の水はけのよい土地が栽培に適しています。

 

 

同じように「バナナベルト」というのも存在します。赤道を挟んで北緯30度、南緯30度と、珈琲ベルトより少し広い範囲でバナナが育成できる環境があるのです。同様に、カカオなどもベルト状の地帯で栽培されています。珈琲は世界中で飲まれています。この「珈琲ベルト」地帯で育てられた豆が世界中に飛んで行き、人々のなごやかな安らぎを与えてくれているんですね。

 

 

さらに後半では、「餃子ベルト」の話もします。北緯30度から40度の間の大陸には、皮などで肉を包んで蒸したり、焼いたり、スープにしたりする食文化があります。甲斐大策さんの『餃子ロード』という書物によって上野はその話を知ったのですが、たしかに中国のジャオズ、ネパールで食べたモモ、インドのサモサ、カザフスタンなどスタンの国で食べたサムサなど、肉を皮で巻いて蒸したりスープにした料理があります。そのまま西へ進むと、ハンガリーにはトツトット、イタリアのラビオリ、ポーランドのピエロギなどがあります。この北緯30度から40度にかけての地帯に集中しているように思えます。甲斐大策さんの書物にはそのことが綿密に書かれています。

楽曲は、大津市にお住いの分家尾和屋さんからのリクエスト。ノーランズのヒットナンバー“ダンシング・シスター”(I’m in the Mood for Dancing)をお届けします。懐かしい歌ですね。 ノーランズはアイルランド出身のファミリーグループで、アイドル的な人気を誇りますが、音楽性は豊かでしなやか、聴き応えがあります。現在も世代を引き継いでイギリスで活躍しています。

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