明日は終戦記念日

8月14日(日)の「サンデー・トワイライト」。翌8月15日といえば終戦記念日です。今から77年前の1945年のこの日、日本は第二次世界大戦に対し敗戦を認めました。先週の放送で広島、長崎に投下された原子爆弾の話を、原民喜の『夏の花』、井上光晴の『明日』という小説からお話ししましたが、今回は、最近出版された「文藝春秋が見た戦争と日本人」というムック本を題材にしてお話を進めたいと思います。

「文藝春秋が見た戦争と日本人」には、「山本五十六が語るロンドン軍縮会議の内幕」や「松岡洋右、連盟脱退後の心境を明かす」といった軍人へのインタビュー、「剣豪小説家五味康祐の従軍記」、田辺聖子の「〈田辺写真館〉焼失~母は強し」、西村京太郎の「敗戦の年の将校生徒」といった文学者の手記、さらに「私の戦争体験」として、中曽根康弘、水木しげる、千玄室、橋田壽賀子、美輪明宏、丹波哲郎などの一文が掲載されています。

戦争は今もこの地球の上でおこなわれています。戦いや争いのなかった時代は、この数百年間、存在していないのではないかと思います。ウクライナへの侵攻という現実が映像を通して私たちのもとに届きます。同じようなことが77年前のこの日本でも起こっていたということを、この日だけは思い出してみたいと思います。そんな終戦記念日特集の番組をお届けします。

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