「内藤ルネ展」プロデューサー谷川廣城さんをお迎えして……

4月23日(日)と30日(日)午後5時30分からの「サンデー・トワイライト」

4月8日から6月25日(日)までの長期間、神戸ファッション美術館において開催される、「Roots Of Kawaii 内藤ルネ展~デビュー70周年記念特別展」をプロデュースされている谷川廣城さんをお迎えして、内藤ルネの世界の魅力、これまでにない規模の大きな展覧会についてお話を伺います。

番組には二度目の登場となる谷川さん。前回は2022年10月に開催された阪神百貨店梅田本店での「内藤ルネ展」の広報活動で来られたのですが、なぜ谷川さんがわれわれの番組に出演して頂けるのかというと、宝塚歌劇団の世界観と内藤ルネの世界観はどこかで繋がっているのではないか……という思いがあるからです。宝塚歌劇団といえばどうしても「ベルサイユのばら」の世界が思い浮かびますが、この原作者の池田理代子さん自身、1950年代から60年代に活躍していた内藤ルネの描く少女像に憧れを抱いていたそうです。以前、池田さんは内藤ルネさんに偶然出会い、初対面であったにもかかわらず固く抱き合ったそうです。どこかで通底するものがあるのかもしれません。

また、今回のルネ展ではこれまであまり展示されることがなかった雑誌『薔薇族』も紹介されていて、ルネさんの仕事の幅の広さがわかります。『薔薇族』の表紙絵は若くて健康的な男性が描かれていますが、当時はまだLGBTQなどいう言葉もなく、同性愛などに対して国民の理解もなく、偏見の目で見られることが多かった。しかし内藤ルネは描き続けました。スポーツマンタイプの男子が好きだということもあるでしょうが、その奥には「性によって分け隔てられることの不自由さへの抵抗」が微かにあったのかもしれないと想像しています。そういう意味からいえば、ようやく時代が内藤ルネの世界に追いついてきたのかもしれません。

ぜひ放送を聴いて、「内藤ルネ展」へお出かけください。エフエム宝塚のホームページから、「メッセージ・リクエスト」をクリックして、番組名「サンデー・トワイライト」と、あなたの氏名、住所、連絡先を記して、「内藤ルネ展」チケット希望と書いて送信していただければ、ペアの招待券をお送りします。どうぞふるってご応募ください。