“松本隆特集Part5~五感を揺るがす「秋」に聴きたい楽曲~”

11月3日(SUN・文化の日)17:30からの「サンデー・トワイライト」は、凛香さんがゲストで、“松本隆特集Part5~五感を揺るがす「秋」に聴きたい楽曲~”をお届けします。

凛香さんは、松本隆氏の詩の原点には「風」があると言います。さまざまなシンガーに書いた歌詞には「風」が多く存在します。1曲目にかける松田聖子の「流星ナイト」のなかにも、「眠れないの 風の音が 胸のピアノかき鳴らしている 青い夜ね」という一節が登場します。

♪M①~4枚目のアルバム『風立ちぬ』から、「流星ナイト」 松田聖子

そもそも松本隆氏と「風」ははっぴいえんど時代から切っても切れない関係にあることは、ある程度年齢を重ねた方ならご存知のことでしょう。そう、名作『風街ろまん』(1971年11月20日リリース)から始まっているんですからね。

♪M②~「Woman‟Wの悲劇より“」 薬師丸ひろ子

この歌に「風」は出て来ませんが、凛香さんは「せめて朝の陽が射すまでここにいて 眠り顔を見ていたいの」という歌詞の「眠り顔」がいい、と言います。普通なら「寝顔」ですが、「眠り顔」。寝顔だとポカンと口を開けている印象も若干あるかも。「眠り顔」とするところが松本隆の松本隆である所以なんでしょうか。

♪M③~「ルビーの指輪」寺尾聡

寺尾聡6枚目のシングルで、歌番組「ザ・ベストテン」で、12週連続1位を獲得した曲。この歌にも「風」が登場します。冒頭の「くもり硝子の向こうは風の街」……いきなりです。くもり硝子と聞けば、「くもり硝子を手で拭いて あなた明日が見えますか」という大川栄策のヒット曲「さざんかの宿」を思い起こす人もいるかも。作詞は吉岡治で1982年リリースなので、「ルビーの指輪」の方が1年先!上野などは「くもり硝子」と聞けば、「お部屋は北向き くもりの硝子 虚ろな眼の色 溶かしたミルク」と、サトウ・ハチローの詞を思い出してしまいまするが。

ということで、凛香さんが厳選した松本隆特集Part5~五感を揺るがす「秋」に聴きたい楽曲~”どうぞ、五感をしっかりと揺さぶられてください。