2月4日㈬「川柳の時間」
2月4日㈬「川柳の時間」放送まとめ(たからづか8丁目35番地)
節分を過ぎ、エフエム宝塚のブースには春めいた陽射しが差し込んでいました。
今回の「川柳の時間」は 茉莉亜まりの鑑賞 を中心に、
パーソナリティ・山崎彫科さん の進行でお届けしました。
ご投句、ご視聴くださった皆さま、ありがとうございました。
番組は エフエム宝塚公式YouTubeチャンネルで同時生配信。
アーカイブは約1週間残りますので、チャンネル登録のうえお楽しみください。
ここでは、番組内でご紹介できなかった作品の抜粋と講評を掲載します。
📌 今週の未紹介作品と講評
手袋を握りしめては薄氷 / 川端日出夫
手袋を“嵌める”のではなく“握りしめる”という動作に、強い気持ちや緊張がにじむ。
心まで冷え込みそうな季節、薄氷を踏むことでふっと緩む瞬間があるのかもしれない。
鍋蓋の裏にいるので無事ですよ / 一橋悠実
鍋の中は熱くて混み合う世界。いつか食べられてしまう危険もある。
蓋が開くたびに逃げ込む“安全地帯”が蓋の裏。どうか最後までご無事で。
ゴツゴツの言葉が好きなかたつむり / 和音
柔らかい身体のイメージとは裏腹に、言葉の好みはゴツゴツ。
殻に守られた内側には、意外なほど気骨あるかたつむりがいる。
「いつもの」が違う二人の長い縁 / 徳道かづみ
「いつもの」は本来ひとりの中にあるもの。
長い時間を共にした二人でも、互いの“いつも”は不可侵。
その違いを大切にしながら続いていく縁の深さが伝わる一句。
スペアキー温めている炊飯器 / 廣澤真希
家のためのスペアキー。冷たいままだと帰りたくない日もある。
日々の糧を炊き上げる炊飯器なら、そっと温めてくれる気がする。
生活の中の小さな温もりが愛おしい。
親心乗り換え駅で探す朝 / カッシュママ
子の住む場所へ向かう朝。
離れて暮らすうちに忘れがちな“親心”を、乗り換え駅でふと探し直す。
役割を取り戻しながら電車を乗り継ぐ姿が胸に響く。
音楽と鳥の間にある光 / 高良俊礼
音楽に宿る自由、鳥が空を舞う自由。
そのあいだには、なににも縛られない光が満ちている。
たとえその外側がどれほどの闇であっても、自由の気配は確かにそこにある。
🌿 2月 茉莉亜まりの一句
あしたへのてがかり運ぶ風の音
風の音に、未来へ向かう小さな兆しを感じる一句。
季節の変わり目にふさわしい、やわらかな希望が漂う。
📚 茉莉亜まり展「十七音にゆらぐ風」開催のお知らせ
2月8日~2月23日
阪急芦屋川駅から徒歩1分の 風文庫 さんにて開催。
川柳豆本、zine、ひとびんひと句、ことのはひとは、ことのはのたま など、
“一句に出合う”ためのさまざまな作品をご覧いただけます。
風文庫さんは、古書と新刊を扱う本屋さんで、シェア型古書店「みつばち古書部」も併設。
昭和レトロのアパートの一室をリノベーションした、店主・長谷川さんのお部屋を訪ねるような、
くつろいだ空間です。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。








