1.17 阪神・淡路大震災 追悼番組 〜被災者から未災者へ〜

みなさん、こんばんは。茶木詩音です。

阪神・淡路大震災から28年が経ちました

今日5:30〜6:00

「1.17 阪神・淡路大震災 追悼特別番組〜被災者から未災者へ〜」をお送りしました。

 

まず、「阪神大震災を記録しつづける会」の

事務局長をされている高森 順子さんに

震災を経験していない世代へ伝えたいことについて、お話を伺いました。

 

高森さんも10歳の時に震災を経験されており、当時のお話を話してくださりました。

また、「阪神大震災を記録しつづける会」の手記にも、実際に震災を経験された小さなお子さんから外国人の方や、当時ボランティアとして参加された方の手記など多種多様な方々がそれぞれの想いを綴られていました。

私も実際に拝読しましたが、当時のリアルな情景が、筆者自身の言葉で綴られていて震災の恐ろしさを感じましたし、途中涙してしまうようなものもありました。

 

そして、2020年に高森さんが編集されました、震災手記の書き手へのインタビュー集「筆跡をきく」についてもお話しいただきました。

お話の中で、手記や語りの場、宝塚で行われている「生」の石積みなどは、

震災を語り継ぐ場として、だけではなく

震災を経験した方々にとっても

すごく大切な場所になっているというお話もありました。

 

中には、震災後何年も手記を書き続けている方もいらっしゃって、悲しみに暮れて書くのではなく、前向きな気持ちで、ひとつのライフワークとして綴っている方もいるそうです。

 

このように、いろいろな想いが綴られている

「阪神淡路大震災を記録しつづける会」手記は

こちらからご覧いただけます。

https://hanshinkiroku.tumblr.com/

 

最後に、高森さんが、「災害にあった方々がどういう苦しみをもっているのか、どのような問題に直面しているのかを想像するために、手記や語りを通じた経験をすることが大切。」と話してくださりました。

 

私のように震災を経験していない世代も、

この1月17日に改めて震災について考え、

向き合うことが大切だと感じました。

高森さん、ご出演いただきありがとうございました。

 

[お知らせ]

高森順子さんの研究書が2月に出版予定です。

「震災後のエスノグラフィー」

15年かけて、震災について、手記についてどのように考え、どのように向き合ってきたのかを人類学の視点から記述した研究書。

こちらも、是非ご覧ください。